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第5回「いま話題の呼吸法・瞑想って何?」Part.1

虎ノ門ヒルズにある人気のデンタルクリニックの院長として、美と健康を追求し続けることで、新たなライフスタイルを模索するDr.龍がいま気になる人とクロストークする連載の第3回目! 今回はヨガ・呼吸法・瞑想の講師として活躍するキールタナ・マリアパンさんにお話しを伺いました。

虎ノ門ヒルズ 歯科・医科 龍クリニック 理事長・院長
龍 信之助医師

日本大学法学部卒業後、日本大学歯学部へ編入学し卒業。歯科医師でありながら、慶應大学医学部麻酔科の大学院へ進学。元神奈川歯科大学臨床准教授。歯科医師として生活習慣病の予防や口腔ケアの重要性について検証。さまざまなメディア出演をしながら、口周りのケアの啓蒙活動も行っている。

著書『若返りあごトレ: 顔の下半分に年齢がでる!  』(小学館実用シリーズ LADY BIRD)

今回、美と健康とライフスタイルにまつわるお話をお伺いする方は……

一般社団法人アートオブリビング 
ヨガ・呼吸法・瞑想のスペシャリスト
キールタナ・マリアパンさん

インド・チェンナイ出身。1998年より24年間東京在住。証券会社での勤務のかたわら、アートオブリビングの講師を務める。2002年日本で大学生のとき友達に誘われ、初めてアートオブリビングワークショップに参加。受講直後から、エネルギーレベルの高まり、心の明晰さ、自信、人間関係の好転など、人生のあらゆる面で大きな変化を感じ、ヨガ・呼吸法・瞑想は日々欠かすことのできない日常の一部となる。

GLITTER読者の代弁者としてクロストークに参加してくれるのはこのお二人!

タレント
でか美ちゃんさん

多方面から評価される的確なコメント力を武器に、場所を選ばず大活躍。自身の楽曲の作詞作曲やライブ活動、楽曲提供、グラビア、映画出演、コラム執筆などジャンルやメディアにとらわれず活動中。一度聞いたら忘れられない芸名で活動していたが、2021年12月に親しみやすい名前に改名。2022年8月8日に主催フェス「でか美祭」を開催。

歌手
吉川 友さん

ハロー!プロジェクトの研修過程を経て、2011年ソロデビュー。抜群の歌唱力とユーモア溢れる巧みなトークでバラエティ番組出演の他、映画、舞台出演など多才に活躍中。2022年7月27日に配信シングル「SEAGULL」をリリース。

 

ストレスをコントロールできれば現代人はもっと生きやすくなる

Dr.龍:マインドフルネスや瞑想など、数年前から流行っていますよね。その違いってなんですか?

キールタナさん:アメリカのエリートビジネスマンの中で流行り、世界中に広がったマインドフルネス。考え方としては「心を今に向ける=マインドフルネス」。心ここにあらずの状態から抜けだし、意図を持ち、今の瞬間に評価や判断を手放して、注意を払うことから沸き上がる気づきの状態に導くこととされています。それによって、ビジネスで活きる自己認識力(セルフアウェアネス)や自己管理能力(セルフマネジメント)の向上を目指すものとされています。とはいえ、意識を今に向けなければならないので一定の努力が必要になってきます。

でか美ちゃん:たしかに、本屋さんとかビジネス書など扱っている分野にマインドフルネス関係の本って置いてありますよね。

キールタナさん:一方で瞑想はとってもシンプルで「何もしないこと=瞑想」。つまり、瞑想は努力がないのです。気になっていることや全ての努力を手放す感覚ですね。すると、思考が減ったり、もしくはなくなり無の状態。心が穏やかになるんです。瞑想は最高に深い休息です。瞑想の結果として、自然に、より今にいることができます。そういう意味では瞑想はマインドフルネスを超えたところにあります。続けていくと、人生のあらゆる面で豊かさを感じれるようになるはずです。
また、ハーバード大の研究によると、8週間、瞑想を続けると集中力が上がり、記憶をつかさどる脳の一部であり、おもに新しい記憶を整理整頓する役割の海馬が大きくなったなんて研究結果があります。

Dr.龍:それはすごいですね!

吉川さん:でも何もしないって難しくありませんか?

キールタナさん:そうなんです。では、みなさんに質問です! 今欲しいものは何ですか?

でか美ちゃん:私は時間がないことかな~。

キールタナさん:ストレスを抱えていることはありますか?

吉川さん&Dr.龍:人間関係かな。

キールタナさん:つまり「現状と理想のギャップ」から起こるものをストレスと言えますね。ストレ

スは外的要因から影響を受けていると考えがちですが実際はそうではない。さっき、みなさんが仰っていた時間がないとか人間関係などの悩みって、実は「自分の心(マインド)の中の問題」なんです。実際の出来事よりも、人よりも、それに対して私たちがどう思うか。もっと時間があればやりたいことができるのにとか、何か人から言われたら嫌だなとか、自分の心の中で勝手に作り上げているもの。今の自分の姿と理想とする自分の姿との差、そのギャップがストレスになっているんです。

でか美ちゃん:確かに。なんとかしたい!とか、そういう想いが自分へストレスをかけているということですかね?

キールタナさん:その通りなんです! だから自分の心の動きを上手にストレスと付き合うことができます。その解決が呼吸と瞑想ということになります。

 

ストレスは悪いものではない! 抱えすぎないことがポイント

キールタナさん:みなさんはストレスって悪いものだと思いますか?

吉川さん:やっぱりいいイメージはないですよね。

キールタナさん:そうおっしゃる方が大半なのですが、完全に悪いことではないんですよ。例えば、勉強も仕事もストレスがあるからこそ、達成しなければとがんばれたりする原動力になっているのです。だからこそ、そこは活かしつつ、抱え込みすぎなければ本来はいいはずなんです!

Dr.龍:確かに、抱え込まないは大きなポイントですよね。どこかで息抜きするところを作らないと苦しくなってしますしね。

 

過去未来にとらわれず今の呼吸をコントロールすることが大事

キールタナさん:自分の思考について観察したことはありますか?

でか美ちゃん:私は考えるタイプです。

キールタナさん:思考というのは、過去、未来の繰り返しの中から生まれてくるもの。例えば過去のことを考えたとき、嫌なことを思い出したら怒りや罪悪感が沸き起こりますよね。すると、人体の不思議なのですが、自然と体が熱くなるのです。逆に未来のことを想像した場合、不安な要素を考えたときは体が寒くなる。でも人生は「今」ですよね。体はここにあるのに、思考が過去と未来をふらふらしていると、それが神経に大きな負担をかけてしまいます。

Dr.龍:それだと体も心も当然、ついてこないですよね。

 

今、何が起きているか?をしっかりと認識することが大事

キールタナさん:つまり、過去のことは起こってしまったことだし、未来のことは何も起きていない。「人生は今」だと分かっていても、過去と未来に振り回されてしまうのです。

吉川さん:確かに、どうしようもできないことなのに考えてしまいます。

キールタナさん:もう一つ心の不思議な性質。ネガティブなものにしがみつくクセがあるんです。友達とランチをしているとします。友達はあなたに対して、ニコニコとしながら、いつもオシャレだし、ネイルもかわいいよね!だけど、髪の色は違う色が似合うんじゃないかな?って言われたらどう思いますか?

でか美ちゃん:あまりいい気はしませんよね……。

キールタナさん:そうなんです。いいことをいくら言われても、嫌なことをひとつでも言われたら、そっちに気分が向いてしまうもの。だからこそ、自分の心の癖をとらえなければならないのです。そんなときに穏やか・自然な状態に戻す方法として、呼吸がおすすめなのです。呼吸は常に今にありますね。だから呼吸をコントロールして心の状態や気持ちをいい方に変えることができます。ダイエットや筋トレなど体に関わるものは努力が必要ですけど、心の場合はとにかく手放すことが大事。

Dr.龍:確かに。情報過多なこの世界で上手に過ごすには手放すって大きな要素ですよね。

吉川さん:呼吸で整えられるなら今すぐ知りたいです!

キールタナさん:そんなときに役立つ呼吸があるので、みなさんに伝授いたしますね。2回目はいよいよ実践編。呼吸と次のステップへと踏み出せる瞑想の方法をお伝えしするので楽しみにしていてください!

 

アート・オブ・リビング

さまざまなプログラムをラインナップしているアート・オブ・リビング。オンライン無料体験クラスもあるので気軽に参加できます!

ハピネスプログラム:強力な浄化を保すスダルシャンクリヤ呼吸法を習得するプログラム

サハジサマデイ瞑想:自分にパーソナルマントラを授かり、日常に具体的に活かすための方法を習得します

オンライン無料体験クラス:75分のオンラインクラスで、インド古来の呼吸法と瞑想を行います

 

Photos Koki Marueki@BOIL / Edit&Words Nahoko Ishii

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