第6回「いま話題の呼吸法・瞑想って何?」Part.2
虎ノ門ヒルズにある人気のデンタルクリニックの院長として、美と健康を追求し続けることを使命として、新たなライフスタイルを模索するDr.龍がいま気になる人とクロストークする連載の第6回目! 今回はヨガ・呼吸法・瞑想の講師として活躍するキールタナ・マリアパンさんにお話しを伺いました。
虎ノ門ヒルズ 歯科・医科 龍クリニック 理事長・院長
龍 信之助医師
日本大学法学部卒業後、日本大学歯学部へ編入学し卒業。歯科医師でありながら、慶應大学医学部麻酔科の大学院へ進学。元神奈川歯科大学臨床准教授。歯科医師として生活習慣病の予防や口腔ケアの重要性について検証。さまざまなメディア出演をしながら、口周りのケアの啓蒙活動も行っている。
著書『若返りあごトレ: 顔の下半分に年齢がでる! 』(小学館実用シリーズ LADY BIRD)- 虎ノ門ヒルズ トルナーレ歯科・インビザライン矯正歯科 龍醫院 公式HP:https://www.rmdcc.com/
- Instagram:https://www.instagram.com/tornare_dental/
- Facebook:@torahilldent
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今回、美と健康とライフスタイルにまつわるお話をお伺いする方は……
一般社団法人アートオブリビング
ヨガ・呼吸法・瞑想のスペシャリスト
キールタナ・マリアパンさん
GLITTER読者の代弁者としてクロストークに参加してくれるのはこのお二人!
タレント
でか美ちゃんさん
多方面から評価される的確なコメント力を武器に、場所を選ばず大活躍。自身の楽曲の作詞作曲やライブ活動、楽曲提供、グラビア、映画出演、コラム執筆などジャンルやメディアにとらわれず活動中。一度聞いたら忘れられない芸名で活動していたが、2021年12月に親しみやすい名前に改名。2022年8月8日に主催フェス「でか美祭」を開催。
- 公式HP:https://www.paipaidekami.com/
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歌手
吉川 友さん
ハロー!プロジェクトの研修過程を経て、2011年ソロデビュー。抜群の歌唱力とユーモア溢れる巧みなトークでバラエティ番組出演の他、映画、舞台出演など多才に活躍中。2022年7月27日に配信シングル「SEAGULL」をリリース。
- 公式HP:http://www.kikkawayou.com/
- Twitter:https://twitter.com/kikkawa_you
- Instagram:https://www.instagram.com/kikkawayou_official
呼吸はさまざまな種類があるが
幸せな呼吸はバスタブに浸かったときの吸う呼吸
キールタナさん:これからは実践編として呼吸法についてご紹介しますね。感情のリズムと呼吸のリズムがつながる方法です。
幸せなときの呼吸は「吸う呼吸」が強調されます。ゆったりした呼吸ですね。お風呂に入って、バスタブに浸かったときの「ふ~」という長く、深いリズムの呼吸は心地よい呼吸。
キールタナさん:逆に、悲しいときの呼吸って「は~」とため息が多いですよね。つまり、「吐く呼吸」が強調されます。また怒ったときの呼吸のリズムが短く、とても浅い。呼吸法を身に付けると安定した長いリズムの呼吸を日常化することで、気持ちをポジティブに変化させるきっかけにすることができるのです。
吉川さん:湯舟に浸かったときの気持ちよさは格別だし、確かに呼吸も深くなりますよね。体の緊張感がほぐれてる~って感じますし!
キールタナさん:呼吸の浅い、深いはエネルギーレベルに連動しているもの。エネルギーレベルが高いと元気になるし、エネルギーレベルが低いと元気がでない。簡単に言うと、エネルギーレベルを高める方法を学べばいい。だから呼吸法って重要なんです。
Dr.龍:確かに理にかなった方法ですよね。その方法をぜひ、教えてください!
鼻から息を吸って、鼻から息を吐くを繰り返し
全力でやるとエネルギーが高まる!
キールタナさん:では早速、やっていきましょう!
1.まずは自分の呼吸がどうなっているか、手を胸とお腹に置いて観察する。
2.リラックスして目を開ける。
3.手の動きを確認する。
キールタナさん:手の動きはどうでしたか?
でか美ちゃん:お腹は動いていたけど、胸はあまり動かなかったかも。それって良くないってことですよね?
キールタナさん:どっちかいい、悪いではなくて、どう動いているかを認識することが大事。では次のステップ、ヨガの完全呼吸をしましょう。肺の容量をいっぱい使います。
1.お腹に意識を向けてたっぷりと息を吸い、途中から胸=肺に息を入れる。肩まで息を吸うイメージ。
2.鼻から大きく息をすって、自然に鼻から息を吐ききる。
3.これを8~10回繰り返す。朝起きてすぐや、昼間に疲れて頭が忙しいとき行います。
キールタナさん:今の心の状態はどうですか?
でかみちゃん:いい意味で何も考えていなかった! こんなに鼻呼吸をしたことないから、鼻が痛いくらい(笑)
キールタナさん:いいですね! 何も考えていなかったというのが瞑想への第一歩という状態です。これを習慣化できるようになれば、過去や未来に振り回されないで「今」にいる時間が増えて行きます。
吉川さん:気持ちがす~っと、前向きになった気がします!
キールタナさん:そもそも論なのですが、私たち人間には無限の可能性があります。幸せなときは自然に幸福感を得るもの。だから、幸福感へと導く呼吸法をレッスンすれば、生き方が楽になると言っても過言ではありません。いろんな情報を浴び過ぎていて、ストレスを抱えている現代人こそ、呼吸を整えてクリアにすることが大事。運動や飲み会に行ってストレス発散する方法もありますが、ともなう体への負担と比べて幸せと感じる時間がとっても短い。呼吸法の場合は悪影響がなく、健やかになれるのがメリットです。瞑想と呼吸で心を整えば、エネルギーを満タンに取り込むことができるのです。完全呼吸を毎日8~10くらい繰り返すと肺のキャパが自然と増えます。トータルして約4分の練習で意識が前向きに変わって、ヘルシーに、明るい気分になれるなんて、とっても楽なことですよ。
Dr.龍:この呼吸法を繰り返しながら、瞑想へとつなげていくんですね。なんとなくコツがつかめてきた気がする。理想的な瞑想時間はどれくらいなんですか?
キールタナさん:だいたい20分くらいですね。
Dr.龍:時間帯のおすすめは?
キールタナさん:エネルギーを放出しきりたいので、空腹時に行うのがベスト。朝食、夕食の前が理想です!
大学時代に日本に来てから呼吸・瞑想をはじめ
アートオブリビングの活動に共感する
Dr.龍:呼吸・瞑想・ヨガ講師になったきっかけを教えてください。
キールタナさん:私自信の人生が変わったことと、アートオブリビングの創設者シュリシュリ・ラヴィ・シャンカール師に出会ってものすごくインスピレーションを感じたのがきっかけです。
アートオブリビングは、非営利の国際NGOとして「暴力やストレスのない平和な社会を作るためには、まず、私たち自身をストレスから解放することが必要」という考えのもとに、様々な活動を行っています。
アートオブリビングの行う、呼吸法・ヨガ・瞑想などを使った、健康回復・維持・増進のためのプログラムは、すでに世界中で4億5千万人以上の方が体験されているそうです。
創設者のシュリシュリ・ラヴィ・シャンカール師は、日本の皆さんからはシュリシュリさんと愛称で呼ばれています。
シュリシュリさんは、呼吸法や瞑想プログラムの生みの親でもあり、ノーベル平和賞候補にもなられた方です。平和活動家、人道活動として、毎年40カ国以上を訪れます。
今年は、アメリカ・ヨーロッパ・アフリカを訪れたときに各国のリーダー的な方々(政治家、アーティスト、アカデミックなど)と協力し、ストレス解消と平和のメッセージ広めるために動き、Stand for Peace ムーブメントを始めました。
アートオブリビングの活動が幅広く、今までも瞑想や呼吸法を通して心身のストレスを取り除くことをテーマに掲げ、世界各地の紛争や災害に見舞われた地域、そして刑務所などを訪れて、シュリシュリさんの教えを広めています。また、ユニセフの次に大きい団体であり、今年で41年目を迎えます。インドから始まって、現在では世界156か国に広がっています。
また、呼吸・瞑想・ヨガに受講料は各種奉仕活動に使われていて、特に私の心に近いものは、無償学校プロジェクトです。学校に行けない子供たち支援をはじめ、学校、健康診断などに使われたりしています。
吉川さん:すごい平和で、素敵な支援ですね!
キールタナさん:私は日本の大学に留学するために来日。その頃、環境のめまぐるしい変化によって知らず知らずにストレスを抱えていたせいか、腰を悪くしてしまったときがあって。そんなときにアメリカ人の友達に誘われてアートオブリビングのレッスンを受けたのがきっかけです。まさに自分にとってターニングポイント。真剣に練習を続けてみたら、2か月でよくなりました! いままで感じたことがないくらいの新鮮なエネルギーで満たされて、幸せだなって。アートオブリビングの活動を通じて、もっと元気に、もっと生き生きできることに共感し、周りの人にも伝えたいと感じで活動に従事するようになりました。
Dr.龍:インドには呼吸や瞑想の授業はあるんですか? 子供の頃からやっていたのですか?
キールタナさん:私はインドにいた頃はあまりなかったですが、最近は学校によってヨガクラスなどはあります。アートオブリビングは世代に合った、向き合っていく方法を提案できるのもいいところ。子供向けのプログラムもあり、とても人気です。実はアメリカはインドと同じくらいに呼吸や瞑想に対する関心が高いんです。アメリカの中学校や高校でアートオブリビングのプログラムが取り入れられ、70校以上の大学でも大学生向けプログラムを取り入れています。学生が抱えるいろいろなストレスとに向き合い方や元気で、明晰な心の持ち方は大事なスキルですね。日本の若者は元気がないといわれていますが、呼吸と瞑想でポジティブな気持ちへと導けるので、ぜひ、トライしてほしいですね!
でか美ちゃん:勉強ばかりではなく、自分との向き合い方って教えてもらったことがないかもしれません。己を知るいいきっかけになりそうですね!
毎年開催されている世界規模の瞑想イベントは
人生に一度、体験するくらいの価値がある
Dr.龍:アートオブリビングで行っているイベントとかあるんですか?
キールタナさん:「WORLD CULTURE FESTIVAL」を定期開催しています。前回はアートオブリビング35周年記念と重なって、2016年ニューデリーで行われました。世界中から350万人が集まり、お互いのカルチャーを尊敬しながら行う平和の瞑想イベントです。世界中からの音楽や踊り、芸術をお祝いする3日間でした。政治家、セレブ、宗教リーダー、スポーツパーソンなど、人種、国や言葉を超えて、平和のために集まることは感動的でした。そのとき、ステージだけでもサッカーコート6面分くらいの広さで、イベント参加者全員で行う瞑想は圧巻。みんなで一緒に瞑想をやるとパワーが集中し、より深く、よりすごい波動がでているんだなと改めて実感しました。初めて参加すると、その場所にいるだけで、元気がでる、癒される、解放される、今までにない体験になると思います。
でか美ちゃん:おもしろそうなイベントですね!
吉川さん:行ってみたい!
キールタナさん:コロナでできなかった年がありましたが、2023年はアメリカで開催されるので、もしご興味あればぜひ参加してみてください。人生観が変わると思いますよ。家族の中でひとり元気がないと、まわりも伝染する。友達の場合だってそう。社会全体で考えても、ひとりひとりが元気であることって素敵なことだと思いますし。
Dr.龍:どんなときもハッピーでいられるように、呼吸や瞑想を取り入れるっていいかもですね! まずはキールタナさんのレッスンをみんなで受けて、来年に備えますか!(笑)。
キールタナさん:ぜひ、お待ちしていますよ(笑)。ストレスを手放すことは現代社会を健やかに生きぬくための素敵なメソッド。ぜひ、習慣化してほしいですね!平和な社会を目指しましょう。
さまざまなプログラムをラインナップしているアート・オブ・リビング。オンライン無料体験クラスもあるので気軽に参加できます!
ハピネスプログラム:強力な浄化を保すスダルシャンクリヤ呼吸法を習得するプログラム
サハジサマデイ瞑想:自分にパーソナルマントラを授かり、日常に具体的に活かすための方法を習得します
オンライン無料体験クラス:75分のオンラインクラスで、インド古来の呼吸法と瞑想を行います
Photos Koki Marueki@BOIL / Edit&Words Nahoko Ishii