まだまだ続く乾燥の季節!美人皮膚科医・友利新が教える保湿の基本!
まだまだ悩まされる寒い季節の乾燥。肌荒れの原因の1つともなる乾燥を防ぐために、クリームやパックなどを使ってしっかり保湿している人も多いはず。それなのに、なんだかお肌の調子が悪い……ってときはありませんか? 実は、それは自分の肌質に合っていない保湿をしているのが原因かも! 今回はGLITTER世代の強い味方で医師の友利新先生に、保湿についての基本や気をつけたい点について伺いました。この機会に今一度、保湿の方法を見直してみて。
教えてくれたのは…
内科と皮膚科のクリニックに勤務の傍ら、雑誌やメディアにて美容や健康について発信。医師としての信頼できる情報に、女性から絶大な信頼がある。最近では自身のYouTubeチャンネルでの美容に関する動画が人気。
しっかり保湿しているのに肌荒れ。その原因は「肌質に合っていない保湿をしているから」
保湿しているのに肌荒れをしてしまうのは「自分の肌質に合ってない保湿をすることが原因になってしまっている」と教えてくれた友利先生。例えば、手軽に保湿できるアイテムとして人気のワセリンを使ったのに、乾燥を防ぐどころか肌荒れしてしまったときには、次のことが考えられるそう。「この場合、ワセリン自体が悪いわけではないんです。そもそも保湿には2種類あり、ひとつは表面に膜を張るもの、もうひとつは中に水分を入れるものがあります。そしてワセリンは、前者の膜を張るものになります」(友利先生)
ワセリンは保湿の膜を張るものなので、もともと肌の中の水分が自分自身で作れる肌質の人は、化粧水がなくてもワセリンで蓋をするだけで保湿はできる。しかし肌の中の水分が作れないのに、「ワセリンだけで保湿ができる」という情報からこの1つだけでスキンケアを済ませてしまうと、表面上はしっかり保湿ができているように見えても、実は内側は乾燥しているということになってしまうのだそう。
ここで注意したいのが、ワセリンが悪いわけではないということ。「ワセリンの膜を張る保湿方法がダメなわけではなく、自分の肌質にとって組み合わせが良くないということになります」(友利先生)
逆に言えば、肌に膜を張る成分を持っている脂性肌の人が、化粧水のあとに乳液やクリーム、オイルなどを過度に使うと油分が多くなり、ニキビの原因になることもあるのだそう。
「それなので、やってはいけない保湿というのはないんです。とにかく注意したいのが、“肌質に合った保湿をする”ということです」(友利先生)
改めて見直したい「スチーマー」と「シートマスク」
また、保湿アイテムとしてよく使われる「スチーマー」と「シートマスク」の役割や使い方も、改めて見直したい。
「スチーマーというのは基本的に一時的に水分を与えるだけなので、お風呂上がりと同じよう状態。スチーマーだけで保湿ができるわけではないので、実際のお風呂上がりと同じようにスキンケアを」(友利先生)
同じようにシートマスクも、やり過ぎてしまうと肌がふやけてしまうことがあるので、パッケージに書いてある使用時間などをしっかり守ろう。
GLITTEER世代にオススメしたいのは「アイケア」と「リップケア」
保湿で大事なのは「とにかく肌質に合っているもの」と繰り返す友利先生。
それでは、そのほかに意識したら良い点はあるのだろうか。
「GLITTEER世代の人だったら、アイメイクをしっかりされる方が多いと思うので、アイケアは保湿を含め専用アイテムを使って念入りにやったほうがいいですね」(友利先生)
目元は繊細な部分だけど、笑ったりアイメイクをしたりと知らず知らずのうちに酷使しがちな場所。アイケアに早すぎることはないので、「まだ早いかな?」と思っていた人も、今すぐケアを始めよう。
また、年を重ねると痩せてきてしまう唇の保湿ケアも忘れずに!
保湿ケアは季節ごとに変えるのがおすすめ
それでは、季節によって保湿の方法は変えたほうが良いのだろうか。
「春夏は気温が上がって体温も上がることにより、皮脂分泌が活発に。一方、秋冬は気温だけでなく湿度も低下するのが肌には大きな影響があります。それなのでやはり秋冬は保湿をしっかりとして、春夏は水分を入れつつも油分で膜を張るケアをそこまでしないくらいがちょうどいいかなと思います。その分、紫外線対策としての美白ケアに力を入れるのがいいと思います」(友利先生)
もちろん春夏の皮脂分泌量も人により異なるので、ここはしっかりと自分の肌の様子を見ていってほしいそう!
Edit&Words Kanako Wakabayashi