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2023.05.29

【Event Report】『ウーマン・トーキング 私たちの選択』公開直前!前田敦子によるトークイベントを開催

© 2022 Orion Releasing LLC. All rights reserved.

本年度アカデミー賞®脚色賞受賞、作品賞ノミネートも果たし、これまで世界の賞で58賞を受賞、157もの賞にノミネートされた話題作、『ウーマン・トーキング 私たちの選択』の6月2日(金)からの公開を前に、俳優・前田敦子が登壇するトークイベントが2023年5月24日(水)に開催された。
本作は原作であるミリアム・トウズのベストセラー小説『WOMEN TALKING』のオプション権を獲得したフランシス・マクドーマンドがプロデューサーとして製作が行われた。『死ぬまでにしたい10のこと』(03)などで俳優として活躍、本年度アカデミー賞®脚色賞を受賞したサラ・ポーリーが監督を務め、俳優陣にはルーニー・マーラ、クレア・フォイ、ジェシー・バックリーなど、女性たちの力が集結している映画だ。

「本当にいろんな方に観て楽しんでいただきたい」と作品を絶賛

登壇した前田敦子さんは観客に向かって、「話したいことがたくさんあるんですけど、本当にいろんな方に観て楽しんでいただきたい」とコメント。また本イベントのオファーが来た時の心境を聞かれると、「観る前は自信がなかったので、先に試写が観たいとお願いしました」と裏話を語る。「中盤くらいでもう安心できました。過激な描写が苦手なんですが、それが一切ない。だからこそ皆さんにおすすめできる作品だと思っています」と本作を絶賛した。鑑賞後は本作のインタビューなどを読み漁ったという。「(キャストが)なんでこんなにいきいきしているんだろう、観ていると自分も話している気分になるのはなぜだろうと思っていたけれど、すごく重いテーマだからこそ、現場は和気藹々と作られていたという裏話を聞いて納得しました」と話した。

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ほぼ会話のみで構成される本作に俳優として参加することになったら?と聞かれると、「怖いですね。本当に生々しい感情が出ているので。でもそれって、本当にいい環境だったからこそ出てきたものだったんだろうなあと、いいなあと思います」とサラ監督の現場を称賛しつつ、「どの国でもこういう話はあるものだと思いますが、もしオファーがあったら、簡単な気持ちでは参加できないなと思いますね。撮影環境がものを言うテーマだと思います」と慎重な意見を述べた。

「トモ(板野友美)とはすごい青春をした!」

本作では女性たちの結束が描かれる。女性アイドルグループで長年センターを務めてきた前田は自身の経験と照らし合わせて「すごく納得しました。もちろん(アイドルグループ時代)ぶつかったりもめたりしたこともあったけど、大きな事件になったことはなくて。それは根っこに絆があったからだと思うんですけど、それを映画を観ていて感じました。嘘だろって言われると思うんですけど(笑)、メンバーは本当に仲が良かったです。なにかあったら話し合って、泣きながら感情をぶつけあったりして、仲直りもアツいんですよね」と思い出を語った。一番仲が良かったのは板野友美だと言い、「正面から『それってちがくない?』と言ってくれるから、それですごく仲良くなりました。喧嘩したあと、仲直りのときにおそろいのネックレスを買ってくれて、私もお返しのプレゼントを贈ったりして。おそろいでつけていました。今も大切に持っています!」と笑顔で語った。

「私が自分らしくいられるのはお仕事をしながら子育てすること」

本作で描かれる母親としての選択になぞらえて、子育てについてトーク。前田は「母親らしさをどこかで求めている私もいますし、自由でいたいと思いながら「らしさ」を求めてがんじがらめになってしまうことはよくあります」と〈自分〉と〈母親〉の境界について本音を零した。そんな前田が自分らしくいるために必要なのは仕事だったという。「子どもが生まれた時に、自分のなにかを犠牲にしすぎてそれこそ“母親らしさ”に固まることが怖くなったんです。自分の想像の範囲でもあんまりいい未来が描けないってことは、よくないと思って。もちろん子供の成長によって変えていきたいとも思うんですが、でも、シングルマザーになったときに、(母親らしさにがんじがらめになっていた部分が)すごく楽になったんです。別れたあとのほうが、それぞれ親子で結束できていると思います。そうなったときに、私は趣味が仕事になっている部分もあるのかもしれないのですが、私が自分らしくいられるのはお仕事をしながら子育てすることかなと気づきました」と話す。

最後にこれから作品を鑑賞する観客に向けて「今話していることは、まだ観ていない方からしたら何を言っているのかわからないかもしれないですが(笑)、観終わったあとにほんとうにそういう気分になるんだなと納得してもらえると思います。口に出すこと、言葉にすることから始めることがどれだけ大切か、改めて教えてくれた作品です」とメッセージを送り、イベントは幕をおろした。

 

ウーマン・トーキング 私たちの選択
監督・脚本: サラ・ポーリー
キャスト:ルーニー・マーラ、クレア・フォイ、ジェシー・バックリー、ベン・ウィショー、フランシ
ス・マクドーマンド ほか
製作:デデ・ガードナー、ジェレミー・クライナー、フランシス・マクドーマンド
製作総指揮:ブラッド・ピット、リン・ルチベッロ=ブランカテッラ、エミリー・ジェイド・フォーリ

原作:ミリアム・トウズ(「WOMEN TALKING」)
配給:パルコ ユニバーサル映画 © 2022 Orion Releasing LLC. All rights reserved.
公式サイト:womentalking-movie.jp
公式 Twitter:@womentalking_jp

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