世界最古の香料フランキンセンスを専門に輸入・販売するブランド「Nu（ヌゥ）」から、高橋メアリージュンプロデュースによるオーガニックスキンケアが2023年6月8日（土）にデビュー。プロダクトのキー成分となっているフランキンセンスの最高級品ボスウェリアサクラが南オマーン産であることにちなみ、6月5日にローンチを記念した発表会がオマーン大使館で開催された。

展開するプロダクトはクレンジングミルク、化粧水、美容オイルの3種類。全て、オーガニックコスメの世界標準である厳しい審査をクリアした「コスモス認証」を取得している。“オーガニック”であることに徹底的にこだわり誕生した「Nuオーガニックスキンケア」に、高橋メアリージュンが込めた想いとは？　GLITTER編集部が特別にインタビュー。

日本初！　世界最高峰のフランキンセンスを使用したオーガニックスキンケア

-フランキンセンスブランド「Nu」とオーガニックスキンケアを開発するに至ったのは、どういう経緯だったのでしょう？

数年前からオーガニックスキンケアをプロデュースしたいという思いはずっとあったのですが、私が求める基準が難しく、プロダクトを一緒につくってくれるパートナー企業をなかなか見つけられずにいました。そんなタイミングで「Nu」と出会い、「Nu」が扱うフランキンセンスのクオリティと私が実現したいオーガニックスキンケアに通ずるものを感じて、今回こうしてクレンジングミルク、化粧水、美容オイルの開発が叶いました。

-数あるオーガニック認証制度の中でも特に取得が難しいといわれている「コスモス認証」ですが、開発当初から取得は目指していたのでしょうか？

オーガニックスキンケアの企画を進めていくうちに、どんどん求めるクオリティが上がってしまって（笑）。気付いたら、これはもう「コスモス認証」を取得できるのではないかというレベルに達していたんです。そこで、最終的に3製品全て認証を受けようという方向性になりました。「コスモス認証」を取得するには、スキンケアの原材料がオーガニックであることはもちろんですが、パッケージやボトルも環境に配慮したものであることが絶対条件です。そういう開発の背景というのは説明しなければなかなか伝わりづらいと思うのですが、「コスモス認証」を取得したことで私たちのそういったこだわりも、わかりやすく認知してもらえるのではないかと期待しています。

-3製品全てのキー成分となっているフランキンセンスの効能などについて、改めて教えてください。

フランキンセンスは世界最古の香料で、かつては金と同等の価値があるものとして神に捧げられていたそうです。クレオパトラも美容に使っていたという記録が残っていて、今回のローンチに向けたメインビジュアルでは私もクレオパトラに変身させていただきました（笑）。精油に関しては香りによるリラックス効果だけでなく、“若返りのオイル”とも呼ばれていて、皮膚の炎症を抑えて再生を促す効果が期待できるといわれています。フランキンセンスは中東や東アフリカ、インドなどで採取されていますが、その中でも「Nu」が扱うフランキンセンスは世界最高品質といわれている南オマーン産のボスウェリアサクラといわれる品種で、直接口に入れられるぐらいクオリティが高いものです。

-開発するうえで、クレジングミルク、化粧水、美容オイル、それぞれ特にこだわった点は何ですか？

左からオーガニックモイストクレンジングミルク 200mL ¥5,500、オーガニックモイスト化粧水 120mL ¥6,600、オーガニックオイル美容液 30mL ¥8,800

スキンケアのステップで最も肌に負担をかけるのがクレンジングです。だからこそ、極力肌への負担が少なく、肌に寄り添うようにやさしく洗えるミルクタイプで作ろうと決めました。もちろん、肌に刺激を及ぼす可能性がある界面活性剤は一切使っていません。洗浄成分には、メイクを落としながら肌にうるおいを与えてやわらかくする、エモリント効果が期待できる天然由来の美容成分をふんだんに使用しています。だから、洗い上がりの肌はふっくらもちもち。この触感をぜひ体感していただきたいです。ただ、濃いアイメイクの場合は専用のリムーバーを使っていただく必要があるのですが、実は裏技がありまして……（笑）。オーガニックオイル美容液をクレンジングミルクに1〜2滴足してあげると、濃いメイクもすっきり落とすことができるんです。女性はシーンによっていつもより濃いめのメイクをする日もあると思うので、そんなときはぜひこのテクニックを試ししていただきたいですね。

化粧水は男女ともに使っていただきたかったので、誰もが心地良く使えるテクスチャーにとにかくこだわりました。どちらかというと女性はしっとり、男性はさっぱりを好む傾向にあるため、何度も試作を重ねてベストなバランスを見つけ出しました。化粧水をつけた瞬間はサラサラに感じるんですけど、しっかり浸透させた後はちゃんと保湿感があって、すごく好感触なテクスチャーに仕上がったんじゃなかなと思います。

最後に美容オイルですが、成分は“シンプル”であることを追求した結果、スキンケアの仕上げとなるアイテムには余計なものを入れずに済むオイルを選びました。最も多く配合されているのがゴールデンホホバと呼ばれる品種のホホバオイルなのですが、この美しいゴールドはそのホホバオイルそのものの色です。あまり品質が高くないホホバオイルだと精製する必要があるので、その過程で色がなくなり無色になってしまうことがほとんど。だからオイルの色がゴールドであることは、そのホホバオイルが生詰めできるぐらいフレッシュでクオリティが高い証なんです。次いで高配合されているのが、マルラオイル。マルラオイルは、抗ヒスタミン効果という炎症を抑える作用を、天然のオイルの中で唯一持っているといわれています。

-スキンケアだけでなく、衣食住の全てでオーガニックを意識されている高橋さんですが、オーガニックに目覚めたきっかけというのは何だったのでしょう？

もともと健康志向ではあったのですが、特にコロナ禍を機に健康や環境への意識が変わりました。さらにオーガニックに造詣の深い方と知り合い、オーガニックの本当の良さというのを教えてもらったことで、生活がガラリとオーガニックなライフスタイルへとシフトチェンジしました。それからというもの、お肌の調子がよくなったり、風邪もひきにくくなったり、精神的にもすごく安定するようになって、オーガニック生活によるポジティブな影響というのをすごく実感しています。あと、モノを選ぶときもそのプロダクトの背景にあるストーリーを調べるようになり、丁寧に買い物ができるようになりましたね。

-最後に、今回開発されたオーガニックスキンケアをどんなふうに使ってほしいですか？

忙しいときや疲れているときほど、スキンケアを急いで済ませてしまうことがあると思うんです。でもせめて、自分のお肌を触ってあげられる時間は自分自身を大切にしていただきたくて。せっかく「Nu」のオーガニックスキンケアにはフランキンセンスの香りによるリラックス効果があるので、普段ついつい自分のことが疎かになってしまっている人にこそ、深呼吸しながら肌に触れるスキンケアで癒されてほしいですね。

Photos Suguru Tanaka / Text Yuki Kimijima