「おいしい」を楽しみつくす! 最新香港グルメまとめ
美食にあふれる香港のグルメシーンは、ここ数年で目まぐるしく移り変わり、Newオープンのお店も続々。今回は、香港ならではの中国料理が味わえるレストランを中心にレポートします!
【FOOD】奥深い香港グルメを堪能
中国の南東に位置する香港では、広東料理が主流です。香港グルメといえば真っ先に名前があがりそうな飲茶文化も実は広東料理の一部だそう。辛いイメージが強い四川料理などの他エリアの中国料理より、あっさりとしていて食べやすいのが特徴です。
◆すべてのバランスがいい広東料理店「船記 Ship Kee」
香港島の商業エリア・湾仔(Wan Chai)に店を構えるこちらは2021年オープンで、本格的な広東料理がコスパよく食べられると人気。2023年のミシュランではビブグルマンを獲得していて評価はお墨付き!
とにかくどれを頼んでもおいしく、店内は明るく綺麗なうえ、カジュアルな雰囲気もあり入りやすいので、“ザ・広東料理”を体験してみたいという人はまず行ってみてほしいお店です。
お店自慢の逸品は、なんといっても豚肉のチャーシュー(船記叉燒皇)。甘めのタレが絡んだふっくらとした肉厚のお肉は、柔らかくジューシーであっという間にとろけます!どこのお店でも見られる定番料理ですが、個人的にココがNo.1でした。
こちらは香港ではよく食べられるというビーフン(家鄉炒銀絲)。土鍋で調理するからなのか麺がふかふか&モチモチ!広東料理の味つけは全体的にあまじょっぱいものが多く、日本人の口に合うな~という印象でした。
これは蘿蔔千絲酥という大根の餡を糸状のパイ生地で包んだもの。台湾にもある大根餅に似たような感じで、サクサクのパイの中にふわふわの大根餡が入っており、おやつ感覚でパクパクいけちゃいます。
◆香港といえば!なシーフード料理の名店「喜記避風塘炒辣蟹 Hee Kee Fried Crab Expert」
海に面した香港は、海鮮も名物のひとつです。そんな中、古くからあるシーフードレストランのパイオニア的存在のお店がこちら。名店というだけあり、店内には有名人の写真がズラリ。
店内のいけすにはカニやエビ、日本では見ない大きさのシャコがいて迫力満点!それらの新鮮な海鮮たちを、注文を受けてから調理してくれます。
カニが一匹丸ごとお皿にのった避風塘炒蟹という一品。昔、香港の水上生活者が食べていた海鮮料理だそうで、なんとも豪快な見た目です。ピリッと辛いにんにく風味のふりかけのようなものと一緒に、そのまま手で食べてしまいます!
特にこのふりかけのようなものは絶品で、直接ご飯にかけて食べたい!と思わせる味でした(笑)。
エビのから揚げ(黃金蝦鹹蛋)。殻つきのエビに卵黄の塩漬けを衣にして揚げた料理で、ほどよい塩味とパリパリ食感がクセになります。
他にも、酢豚やチャーハンなど、いわゆる一般的な中華料理もそろっていてバラエティ豊か。本場のローカルな味を堪能できますよ。
◆おしゃれな空間で素敵な創作中華を「Auntie AYI @wellwellwell」
こちらは香港島の金鐘(Admiralty)、高級ショッピングモール「パシフィックプレイス」内にあるレストラン。スタイリッシュでモダンな店内では、趣向を凝らした創作広東料理が味わえます。味はもちろん雰囲気も最高なので、香港旅行最終日のごほうびディナーにもおすすめです!
チキン丸ごと一羽をクリスピーなゴマの衣でまとった創作北京ダックのようなこの一品は、懷舊芝麻糖脆皮雞。パリパリの皮とジューシーなお肉は、言わずもがなに美味!
香港ではよく食される大きな白身魚・馬友魚の塩釜焼きの鹽焗本灣馬友。淡泊で柔らかい身なので、比較的味の濃い広東料理のなかではさっぱりと食べられます。目の前で塩釜に火をつけて仕上げをしてくれるエンタメ要素も◎。
締めに出てきた、こちらの土鍋ご飯の鹹蛋肉餅煲仔飯がとても美味しかったです!あひるの塩漬け卵と豚肉が入っており、ちょっぴり和食のテイストも感じるほっとする味。おこげと一緒に食べるとこれまた最高でした。
広東料理の一種、ローカルな潮州料理「久両菜 Gu Liang Cai」
香港のおしゃれ地区・中環(Central)に2021年にオープンしたショッピングモール、セントラルマーケット。そのレストランフロアにあるこちらは、香港の東に位置する都市・潮州の地方料理が楽しめるお店です。日本でいう平成ブームのように、香港では今‟中華レトロ“がトレンドだとか。そんな昔なつかしい雰囲気をイメージした店内でいただく潮州料理の数々は、日本ではなかなかお目にかかれないレアな食材や料理ばかり!
感動したのは、ガチョウと牛すね肉のスライス・鵝片拼牛𦟌。人生初のガチョウ肉だったのですが、鴨と牛の間のような風味で独特のコクがありとても美味しかったです!
平たく揚げた卵麺に砂糖と黒酢をかけて食べる糖醋麵は潮州料理の定番だそう。とても素朴な見た目ですが、黒酢のアクセントが効いていて新鮮な味わいでした。
タロイモのスイーツ、潮式反沙芋も潮州オリジナル。あたたかいお芋に粉砂糖がコーティングされていて、ホクホク食感と優しい甘さがクセになります!
【BAR】気軽に足を運べる個性的なバーにも注目
眠らない街・香港には、ナイトスポットも盛りだくさん。夜景が望める王道ルーフトップバーもいいけれど、今回はちょっとニッチでユニークなコンセプトのバーをご紹介します。
◆「健民號 Kinsman」
香港映画の名匠ウォン・カーウァイ監督の作品「花樣年華」にインスパイアされたバー。モード誌のエディター経験のあるオーナーがプロデュースしただけあって、香港映画の世界に迷い込んだようなインテリアや、中国のお酒をベースにしたオリジナルカクテルなど、コンセプトもメニューもすべてがオシャレなんです!欧米人の多い中環エリアですが、ここは地元の女子たちも多く集っていました。
どれも見たことのないカクテルばかりで、見た目と味のギャップも楽しい!軽食やスイーツも充実しているので、普段バーに慣れていない人でも、気軽に入れるのも嬉しいポイントです。
◆「Terrible Baby」
今回宿泊したホテル「イートンHK」の地下にあるバー「Terrible Baby」。旧ホテルのロビーをリノベーションしていて、一見シックな雰囲気のホテルバーと思いきや、むきだしのエレベーターがそのまま店内の装飾の一部になっていたり、遊び心のあるオブジェがあちこちに並んでいたりと、いい意味で香港の雑多なムードを感じられる空間でした。
オリジナルカクテルが豊富なこちらのお店は、ホテルのバーながらどの品も手の届きやすい価格で、飲みやすいドリンクが揃っています。イラストつきのメニューもかわいい!
外に出られるテラス席もあり、廟街夜市(テンプルストリート)からほど近い場所なので‟下町っぽい都会“の夜景を眺めながらの一杯もおすすめです。
ご紹介しきれないほど美食にあふれる香港の街。今回ご紹介した情報はもちろん、現地の最新情報が満載の香港政府観光局の公式サイトを、この機会にチェックしてみてはいかがでしょうか。
香港政府観光局