キュートなビジュアルとあざといしぐさで世の男子をメロメロにしたかと思えば、地頭のよさをのぞかせるコメントや自己プロデュース力の高さで同性からの絶大な支持を集める注目の存在。ちょっぴりモードでカッコいい、森香澄さんの新たな一面をお届けします。

Q.いつもとは違う雰囲気で行われた撮影はいかがでしたか？

とても新鮮でした！　これまでは、ナチュラルだったりかわいらしく撮っていただくことが多かったので、攻めた感じの雰囲気で新しい私になれた気がします。

Q.確かに森さんといえば、“あざとかわいい”モテ女子のイメージですが、今では同性からの支持も集める存在へ。そのようなイメージを持たれることや関心を寄せられることについてどう思いますか？

そういっていただけて嬉しいです！　女性の方からは、メイクやダイエット、自己プロデュースの方法を教えてほしい、真似したいと言っていただけることが多くなったなと感じています。

美容以外にも恋愛観やあか抜け法、自分のキャリアについてなど、私の知識や経験でシェアできることがあれば、惜しみなくどんどん共有してきたいです。

面白いのが、男性と女性でそれぞれ関心事が全く違うこと。例えば、同じ1枚の写真でも、SNSにアップすると、男性からは「表情がかわいい」というようなコメントをいただくのですが、女性からは「リップどこのですか？」と聞かれるんです。どちらも嬉しいし、ありがたいなって思います。

Q. そんな森さんが今回ドラマで演じるのは初の嫌われだとか！？　どんな人物か教えてください。

『奪い愛』シリーズの新たなストーリーで、私が演じているのは山上花火という松本まりかさん演じる主人公・海野真夏と同じ会社で働く同僚であり、髙橋メアリージュンさん演じる空知未来の妹でもある人物です。

水面下で、姉と安田顕さん演じる空知時夢の夫婦関係が悪化するよう仕掛けたりしているのですが、行動の真意は謎に包まれています。とにかく会社も家庭もかき乱すトラブルメーカーといったところでしょうか。

Q. これまでの役どころとは違った点や、役作りで意識した部分はありますか？

今までの役とは全くキャラクターが違いました。現時点で花火はあまり本心や人間らしい感情は見せていないんです。純粋に目の前で起こるゴシップやトラブルを野次馬のように楽しんでいるというか。

なので、すごくシンプルな感情で演技できています。もしかしたらこれから先、自分の感情を出す状況が来るかもしれませんね。

Q.山上花火みたいな女性が現実にいたら、自分ならどう接しますか？

適度な距離感を保ちます。花火も相手が嫌いだからやってるわけではないというか、少し難しい子なんですよ。そういう場合は、対峙もしないし、つかず離れず遠くから観察するんじゃないかと思います。

私自身、これまで学校や職場のコミュニティにいるときは、特定の誰かとべったり、みたいなのはあまりなかったです。それくらいがちょうどいいかなと思っていました。すべての環境で密に人間関係を築く必要はないと思うんです。信頼できる人に出会ったら、その人に対しては密に接するタイプです。

Q. 撮影現場の雰囲気や共演者の方々とのエピソードがあれば教えてください。

現場はすごく和やかです。普段は絶対言わないようなセリフや、急に怒ったり笑ったりするシーンが多いんですけど、カットがかかった途端にみんなで爆笑！みたいな感じで、狂気じみた登場人物たちを楽しんで演じているかのようです。

松本まりかさんとは、待ち時間に体にいいサプリや健康法などを教えていただいたり、美容トークが多いです。

Q.ドラマのような「情熱的な恋」についてどう思いますか？

うらやましいとは思いますけど、実際自分ができるかって言われたらできなそうですね。性格も割とドライなほうなので。今は仕事のほうが大事。恋愛で一喜一憂している場合じゃないって思うので、情熱的というよりは安定のほうが欲しいタイプです。ドライではあるけど、中の感情は激しいほうなので、恋愛に入り込みすぎると感情が左右されちゃいそうなので、そうなる前にセーブというかコントロールして踏み込まないようにしちゃいますね。

Q.ドラマにちなんで、森さんが狂気的に好きなモノ・コトはありますか？

狂気的とまではいかないかもしれませんが、アイドルの推し活や韓国にはずっとハマっています。

あと最近でいうと、やっと料理を始めました。大事な撮影までにカラダを絞らなくてはならなかったり、限られたスケジュールで体型管理することが多いので、日々の食事がやっぱり大事だなと痛感して。食べないダイエットをすると、体調を崩して調子が上がらなくなり、他の仕事にも影響するので絶対にしません。なのでなるべく自炊するようにしています。といっても本当に簡単なもので、お味噌汁と炊いたご飯とか、ちょっとしたおかずなど。

少し前に、食材をなんでもポタージュにできるスープメーカーを購入したので、それでいろいろ作って飲んでいます。日常的に体にいい素材を入れるようになってからは、変な時間にお腹が空くこともなくなって間食も減った気がします。

Q.美容通としても知られる森さん、今いちばん注力している美容ごとはなんですか？

朝もシートマスクするようになってから、肌状態がすごくよくなりました。これまで、夜は必ず使っていたんですが、朝のお手入れにも投入したところ、いい感じです。あとは化粧水はミスト状にして吹きかけています。機械でミスト化してつけることで、入りがよくなるうえ、そのまま全身まで保湿できるので便利です。

夏って紫外線の影響や日焼け止めの使用で、意外と乾燥するんです。暑くてついサボりがちですが、水分だとストレスなくうるおいも与えられて重宝しています。メイクでいうと今ハマっているのはチーク。ペリペラのいちごみるくカラーのピンクチークをたっぷりつけてじゅわっとさせるのが気分。

Q.30歳という節目を迎えた現在、これからの展望はありますか？

もともと「あざとかわいい」を狙ってやっていたわけではなく、いつからかそう言われるように。局アナを辞めて、いろんなお仕事をさせていただくうちに、自然にこの立ち位置になっていったのかなと。だから、あくまで結果論で、こうしようとしてやったわけではないんです。その場その場で与えられたお仕事や役割をこなしていたら、結果としてこうなった。

今年ちょうど30歳になったところで、あざといというキャラクターも、今の需要からだんだんとまた見え方が変わっていくのかなと感じています。もちろんこれまでの森香澄としてのイメージは、けして嘘ではなく、全部自分のなかにあるもので築いてきたもの。またこれからも、ひとつひとつのことに向き合っていったら周りの方が新しい視点で私を見てくださるのではないかと思います。

その辺は、コントロールできないので、しようとするのはやめました！　ただ、行きたくない方向だけは明確に決めて軌道修正できるように。

なかでも今は、お芝居のお仕事もとても楽しいです。私自身、プライベートでは感情をあまり出せないタイプ。内なる感情はうずまいているけど、それをなかなかストレートに出すことは、仕事上もちろんできませんよね。でもお芝居の範囲なら、そういう感情を演技にのせて表現することができるので、撮影していてすごくおもしろいです。

Q.今回いつもとは違う森さんの雰囲気で撮影しましたが、世間のイメージとは違う「私」をGLITTERだけになにか教えてください！

え、どう思われているだろう私って…(笑)。難しい質問ですね。強いて言うなら、全然飲みに行かないです！　お酒自体そんなに強くないので、会食や友人との食事でもソフトドリンクです。大学生や会社員時代も、ほぼ飲み会は行ったことがなかったです。でも、なぜかめちゃくちゃ飲みに行くと思われているらしいんですよ(笑)。

Q.“輝き続けること”がコンセプトにあるGLITTERにちなんで、輝き続けるために日々やっていることは？

失敗することがあったとしても、自分で努力してると自信が持てる部分があればメンタルがある程度安定するんじゃないかと思っています。例えば、バラエティがうまくいなかったな、とかお芝居が上手にできなかったな、とか日々反省ってあるじゃないですか。反省することはするんですが、それ以上考えても仕方ない。

私の場合は、どんな状態でもビジュだけはしっかり保っておこう、そこの努力だけは怠らないと決めています。
肌状態や体型、身だしなみなど、見た目の管理は周囲からの影響で左右されないし、自分の努力でどうにかなることだから。
人によってはそれが別なものでもいいと思うんです。「私は努力している」という部分をひとつ作っておくことで、多少のことにはへこたれず、輝いていけるんじゃないかと思います。

Q.最後に、あなたにとって“GLITTER”なものを教えてください！

私がずっとモットーにしているのは、「向き不向きより前向き」という言葉。今はSNSでいろんな意見がダイレクトに入ってくるなか、自分のキャラクター的に賛否両論型なので、基本ポジティブな私でも、ちょっと油断するとネガティブな思考にも陥りがち。だから、とにかくどんなことでも、すべて前向きにとらえるようしています。

もちろん貴重な意見として飲み込むこともありますが、ときにはノイズとしてさらっと流すことも必要だと感じています。大切にしているのは、そんな「前向きな思考」です。