日本を代表するイラストレーター、グラフィックデザイナーとして活躍を続ける宇野亞喜良氏(うのあきら・1934-)の展覧会「宇野亞喜良展　AQUIRAXUNO」が、4月11日より東京オペラシティアートギャラリーにて開催される。

演劇実験室◎天井棧敷公演『星の王子さま』ポスター 1968 (c)AQUIRAX

1960年代の日本において「イラストレーション」「イラストレーター」という言葉を広め、時代を牽引してきたレジェンドでありながら、常に進化し続けている宇野氏。その創作は、イラストレーション、ポスター、絵本、書籍、アニメーション映画、絵画、舞台美術など多岐にわたり、1950年代初めのデビュー以来、活動の範囲は限りなく広がっている。

「宇野亞喜良展　AQUIRAXUNO」は、宇野氏の初期から最新作までの全仕事を網羅する、過去最大規模の展覧会。宇野氏の仕事を振り返る大型個展は、2010年刈谷市美術館で開催されて以来14年ぶりで、東京では初めての開催となる。

『きんのおの』原画 2017 (c)AQUIRAX

本展では、宇野氏による原画を多数展示予定。宇野氏の確かな描写力を感じさせる繊細で華麗なデッサンや、校正紙に書き込まれた細やかな指示にみられるデザインへのこだわりなど、直に見ることが出来る貴重な機会となるだろう。

「魅惑のサウスポー」から生み出される、時代を超越した宇野氏の華麗で耽美な創作世界に迫る。

「三井信託銀行」ポスター 1971 (c)AQUIRAX