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2021.08.03

フェム革命が巻き起こっている今。若きオピニオンリーダーたちが発信したいメッセージとは?

昨今、盛り上がりを見せているフェムテック界。

7/5発売号の本誌企画「ニューノーマル時代のウェルネス」特集でも、

今注目するべきキーワードとして、「フェムテック」をピックアップしました。

フェムテック業界で活躍し、熱い想いを胸に発信し続けている女性たちを紹介しています。

ここではそんなフェムテックリーダーたちの熱いメッセージにクローズアップ!

What’s FemTech?

FemTech(フェムテック)とは、Female(女性)とTechnology(テクノロジー)をかけ合わせた造語。女性が抱える健康の課題をテクノロジーで解決できる商品やサービスのことを指す。

例えば、月経を管理するアプリや、オンラインでの不妊治療サービス、デリケートゾーン用の潤い化粧品や月経カップなど。

モバイルヘルスやネット接続機器などさまざまなツールを活用し、月経や妊活、妊産婦などの健康を管理したり、プロダクトによって女性をサポートしたりすること。

フェムテックブランド「Nagi」。ナプキン不要の吸水ショーツを展開している。

 

なぜフェムテック市場が盛り上がっている?

近年では女性起業家が増え、女性による女性のためのビジネスも増加中。さらに多くの女性が声をあげた♯me too運動も後押しに。

時代の変化に伴い、女性特有の課題は我慢したり隠すのではなく、「もっと発信してもいい」という認識が広がっているのもあるといわれています。

昨年から今年にかけて、フェムテック分野での資金調達のニュースも多くなっています。

米国をはじめとした大企業がこの分野に注目しており、これもフェムテックが盛り上がっている一つの所以であることは間違いありません。

 

フェムテック界を牽引する新時代の伝道師たち

そんななか、これまでタブー視されがちだった女性の「性」の問題に真っ向から取り組み、若きオピニオンリーダーたちがいます。

彼女たちになぜ女性性について発信しているのか、聞いてみました。

 

RINA ISHII/ 石井リナ(BLAST inc.CEO)

日本の女性をエンパワーメントしていきたい

「5年ほど前、日本はジェンダーギャップ指数が最低水準だと聞いて、衝撃を受けました。そんな現状を知ってもらいたくて、エンパワーメントメディア『BLAST』を立ち上げました。そして情報だけではなく物理的にも女性をサポートしたいという想いから、吸水ショーツを展開するフェムテックブランド『Nagi』をローンチ。『自分の身体をコントロールすることは、自分の人生をコントロールすることだ』と考えています。『Nagi』を通して、自分の身体や生活と向き合うきっかけになったらうれしいです」

@rina_ishii_99

MISA NISHIMOTO /西本美沙(ランドリーボックス代表取締役)

自分にとって心地いい選択を

「『あらゆるワタシに選択肢を』をコンセプトに、プラットフォーム『ランドリーボックス』を運営しています。日本では身体について学ぶ機会が非常に少なく、相談する場所もあまりない。それゆえ、多くの人が悩みを抱え込んでしまっています。自分に適した選択肢に出会い、自分で選びとることができるように、さまざまな切り口で情報をお届けしています。あらゆる変化に対応しながら、仕事や家事に追われている私たちですが、自身がもっと『私』を理解し、守り、楽しめる世の中に!」

 

Keito Hirakawa/平川景都(ブレスワーク、ヒーリングスペースのファシリテーター、子宮の叡智伝道者)

月経と子宮の叡智を伝えています

「以前よりヒーラーの活動をしています。のなかで女性にとって月経サイクルに伴う心と体の変化はとても大切だと気づいたと同時に、長い年月見過ごされてきたパズルの一片だとも感じ流様になりました。月経サイクルは奥が深く、地球のサイクルを映し出している神聖な現象です。現代的な社会の都合を身体に押しつけるのではなく、一人ひとりが直感と体とつながりながら、女性たちが地球と共に気高く生きている世界であってほしい。そんなことを思い描きながら発信をしています」

@paradaisabykeito

Shion Sudo/須藤紫音(new +be代表)

デザインの力で未来をつくる

「運営している『new+be』は、デザイン・クリエイティブを軸にブランディング、マーケティングを行うメンバーで構成されています。私たちが得意とするデザイン・クリエイティブの力を借りることで、多くの課題がある『月経』に関して改善、解決しようというきっかけを提案していきたいと考えています。女性性のみならずジェンダーフリーという概念をベースに、さまざまな角度から発信していくことが目標です」

 

Hana/ハナ&Anzu/アンズ(Pantyliners Organics PR)

世界中の女性が豊かに過ごせる環境づくりを

「姉・Anzuとともに、小さい頃から布ナプキンを広める活動をしている母のもとで育ち、布のよさを感じていました。以前、視察でアフリカのザンビアを訪れて、不衛生からくるあらゆる問題を目の当たりにしました。このことが、自分だけがいいのではなく地球に住む〝仲間〟として、世の中の女性が心も身体も豊かに過ごせる環境をつくりたいと思うようになったきっかけです。今後は海外への発信も広げていきたいです」(Hana)

 

毎月の生理をもっとポジティブにとらえて

「今年はじめ、母が経営してきた布ナプキン専門ブランド『Pantyliners Organics』を、娘である私と妹のHanaが引き継ぎました。月1回の『生理』を憂鬱ではなく、ハッピーに前向きに迎え入れる方法があることを、伝えていきたい。そして男性の女性に対しての理解と、サポートする意識をもっと高めていくことも必要です。自分と同世代、10〜20代に発信していくことで、身近に感じてもらえるような発信をしていきたいです」(Anzu)

オーガニックコットン100%の布ナプキン専門ブランド「pantyliners Organics」。“女性たちが心も身体も豊かに過ごせる環境をつくりたい”という想いから、素材やでざいんに徹底的にこだわっている。まずはデイタイムセットから試してみて。

 

Editors Note

 by Sonomi Takeo

生理痛やPMS、そのほか女性特有の問題に悩んでいる人は多いのではないでしょうか。特に欧米に比べて、日本ではタブー視されてきた背景があるため、知識がないまま大人になってしまった…という人は少なからずいると思います。

でも、今からでも遅くありません!

企業をはじめ、ご紹介したオピニオンリーダーたちがあらゆる課題に向けて立ち向かっています。

GLITTERではこれからもフェムテックなど女性性、女性特有の不調について積極的に取り上げていきたいと思っています。

まずは知ること。そして自分の身体をいたわり、健やかでHAPPYな毎日を目指していきましょう!

 

 

Illustration Masaki Takahashi

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