開館1周年記念展、デザインとアートの境界を問う展覧会が大阪中之島美術館で開幕
大阪中之島美術館は、開館1周年記念展として「デザインに恋したアート♡アートに嫉妬したデザイン」を、2023年4月15日(土)~ 6月18日(日)の会期で開催。本展は、大阪中之島美術館が活動の両輪とするアートとデザインを並行的に展示し、デザインとアートの境界や「重なりしろ」を訪ねる試みだ。「これはデザイン?」「こっちはアート?」という問いかけと答えを、ひとつひとつの作品を前に体験できる機会となる。
見どころ
1.1950年代から2010年代まで、出品作家は総勢70名超え。戦後から現在までのデザインとアートの関係に注目
戦後、一般的にはまだ馴染みのなかったデザインという言葉が私たちの身近なものとなって半世紀以上が経ち、デザインは今やその領域を大きく広げてる。また、美術からアートへと言葉の変化とともに、アートはその従来の世界を超えた表現を展開。本展は、戦後の1950年代から2010年代までの多彩なデザイナーやアーティストの成果を追いながら、デザインとアートの関係に注目していく。
2.最近話題の「デザインとアートの境界」。これを正面から問う待望の展覧会
デザインが話題となった携帯電話や家具、多彩なジャンルのアート作品を展示。デザインとアートを同じ空間で鑑賞したとき、個々で見ていたときと異なる印象を抱くかもしれない。その心(♡)の動きを来場者に体験いただき、「これはデザイン?」「こっちはアート?」という問いの答えを導く機会となる。
出品作品
森村泰昌《肖像(ファン・ゴッホ)》1985年 大阪中之島美術館蔵 ©Yasumasa Morimura
ヤノベケンジ《アトムカー(黒)》1998年 国立国際美術館蔵 ⒸCopyright KENJI YANOBE
村上隆《Red Rope》2001年 高松市美術館蔵 ©Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd.
小川信治《恋文》2006年 高松市美術館蔵
剣持勇《ラウンジチェア》1958年(発売:1960年 再製作:1972年)武蔵野美術大学 美術館・図書館蔵
深澤直人《INFOBAR》2003年 KDDI 株式会社蔵 ©KDDI CORPORATION
名和晃平《PixCell-Sheep》2002年 和歌山県立近代美術館蔵 ©Kohei Nawa
奈良美智《どんまいQちゃん》1993年 和歌山県立近代美術館蔵 ©Yoshitomo Nara
倉俣史朗《Miss Blanche(ミス・ブランチ)》 デザイン1988年/製作1989年 大阪中之島美術館蔵 ⒸKuramata Design Office
会田誠、イサム・ノグチ、亀倉雄策、河原温、草間彌生、倉俣史朗、剣持勇、佐藤可士和、田中一光、永井一正、藪内佐斗司、奈良美智、名和晃平、早川良雄、日比野克彦、三宅一生、宮島達男、村上隆、元永定正、森村泰昌、柳宗理、ヤノベケンジ、横尾忠則他
INFO
大阪中之島美術館 開館1周年記念展デザインに恋したアート♡アートに嫉妬したデザイン
HP:https://nakka-art.jp/
期間:2023年4月15日(土)~6月18日(日)
会場:大阪中之島美術館 4階展示室
住所:大阪府大阪市北区中之島4-3-1
時間:10:00~ 17:00(入場は16:30まで)
観覧料:一般 1600円、高大生 1000円、中学生以下 無料
主催:大阪中之島美術館、読売新聞社