芸術に浸る!香港アートをめぐる旅
香港と聞けば思いつくのは、夜景?グルメ?いえいえ、断然いま推したいのはアート!以前からストリートアート等で有名な香港ですが、近年ますますアツいことはご存知でしょうか。アフターコロナを境に新たなアートスポットも増えた現在、最新から定番までまるっとナビゲートします。
香港アートの新ランドマークといえばココ【M+(エムプラス)】
2021年にオープンした「M+」(エムプラス)は西九龍文化区、ビクトリア・ハーバーのウォーターフロントに位置し、20世紀~21世紀の香港をはじめアジアを中心とした視覚文化をテーマに、さまざまな展示物を有する巨大なミュージアム。地下2階・地上16階からなるビルには、現代アート、デザイン、建築、映像など、あらゆる芸術文化作品が一堂に会します。
◆初心者からツウまで楽しめるユニークな体感型アートが魅力
香港の歴史や文化を題材にした作品や中国伝統の水墨画をもとにしたアートの数々、さらには昭和レトロなメイドインジャパンの電子機器を収集したエリアなど、とにかくジャンルが幅広く、見ていて飽きない!
アートはちょっと敷居が高い……なんて人でも、肩ひじ張らず気軽に近現代アートに触れられるのがいいですよね。展示物は半常設のものと、定期的に入れ替わるエリアがあるため何度訪れても新しい発見があります。
展示室のほかに、劇場やレストラン、ミュージアムショップなどもあり、1日中いられるほど充実!美術館自体の建築もアーティスティックで、お散歩気分でぶらぶらしているだけでも癒されますよ。個人的なおすすめは香港の景色を一望できる屋上庭園。さらに、ショップで販売されているオリジナルグッズはお土産にはぴったりです。
日本発アート集団「チームラボ」とのコラボも開催中【teamLab: Contiuous(チームラボ コンティニュアス)】
香港では毎年3月に都市をあげて各地で大々的なアートイベントが催されているのですが、そのひとつ、アートプロジェクト「Art@Harbour 2024」の一環として登場したのが日本のチームラボによる「teamLab: Contiuous」。
‟連続性“をテーマに掲げた本作は、海岸沿いに位置するタマール公園からビクトリア・ハーバーにかけて、陸と海をつなぐように広がる「ovoid(卵形体)」と呼ばれる大きな円形オブジェがなんとも幻想的!香港の夜景と融合した非日常の世界に思わずうっとりしてしまうのではないでしょうか。
新たな「Hong Kong」ロゴのフォトスポットもお目見え【Now You See It Now You Don’t】
九龍のスターフェリー乗り場近くにある香港最大級のショッピングモール「ハーバーシティ」内オーシャン・ターミナルデッキに、この春「Hong Kong」のシティサインが完成。フランス人アーティスト、カミーユ・ワララが手掛けるカラフルな色彩が特徴的で、新たなランドマークスポットになりそうです。ハーバー沿いのビル街を背景に写真を撮って、ぜひ思い出の一枚にしてみては?
歴史ある刑務所が美術館に!? フォトジェニックな異空間【大館(タイクン)】
ビジネス街やハイブランドショップが立ち並ぶ、セントラル(中環)エリアを散策していると突如として現れる「大館」。古くはイギリスの植民地時代に建てられた刑務所、裁判所、警察署がひとつの敷地にまとめられた司法機関だったものが、2018年にリノベーションされ美術館、飲食店などが入居する複合施設としてオープンしました。観光スポットとしてはもちろん、市民の憩いの場としても人気だとか。
実際に使用されていた独房をそのままに残した監獄棟や、高い壁がそびえ立つ運動場跡地など、当時の囚人の生活を追体験できるような不思議空間が広がります。歩き疲れたら、中庭のカフェでのんびりするのもおすすめ。
アート好き必見! 期間限定で開催される香港2大アートフェアとは?
①Art Basel 香港(アートバーゼル ホンコン)
スイスのバーゼル発祥の世界最大級の現代アートフェアとして知られるArt Basel 香港(アートバーゼル ホンコン)。今年は3月28日(木)~30日(土)の3日間開催され、のべ40ヶ国・地域より243のギャラリーが出展されました。絵画や彫刻をはじめ、独創的なインスタレーションの数々は圧巻。日本でもおなじみの草間彌生や奈良美智作品も発見することができました!
②Art Central(アートセントラル)
こちらは次世代ギャラリーやアーティスト作品が中心のアートフェア。アートバーゼル香港よりも比較的コンパクトに巡れるつくりで、有名アーティストはもちろん、注目の新鋭まで、アートの‟イマ”を感じられます。
大量のアートを一気に摂取できるぜいたくなイベントは、見ているだけでも気分がアガります!どちらも基本的にはギャラリーやコレクター向けのイベントですが、一般入場も可能。ただし大変人気のためチケット入手はオンラインでの事前予約が安心です。
日々進化する香港のアート事情。今回ご紹介した情報はもちろん、現地の最新情報が満載の香港政府観光局の公式サイトを、この機会にチェックしてみてはいかがでしょうか。
香港政府観光局