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今すぐ使える!パートナーに上手に「NO」を伝える実践テクをレクチャー!

異性との会話で効果的なモテワード「さしすせそ」はご存じだろうか。「さすが」「知らなかった」「すごい」「センスいい」「そうなんだ」と相手を上機嫌にさせる相槌言葉の頭文字をの取ったものだ。今でもこうした受け身のテクニックは有効だが、良い関係性を築いていくうえでは適度な自己主張も必要になってくる。かつて、一歩下がってついていくということが女性に求められ、好きな人やパートナーにNOと言うのは難しい印象があった。ただ、時代の変化と共に、ジャンルレス、ボーダーレスな世の中に変化し、多様なパートナーシップが認められつつある昨今、「NO」を伝えることは”自分の価値を自分で作る”ためにとても大切なこととなってきている。本記事ではセクシュアリティ・ジャーナリストであり、米American College of Sexologists InternationalACS)認定セックス・エデュケーターでもある筆者が、ネガティブな気持ちを伝えるのが苦手なあなた、パートナーとケンカばかりしてしまうあなたに、今すぐ実践してみてほしい建設的な「NO」の伝え方を伝授します。まずはコミュニケーションスタイルから学び、より効果的に伝えられるようにしましょう。

【BAD】非効果的なコミュニケーションスタイル

パッシブ・コミュニケーション

自分の意見、気持ちや欲求を我慢している。自分の心の声を表に出さない。「言ってもしょうがない」とあきらめていること。意思が伝わらず、コミュニケーション不足に陥ってしまう。

例)
・自分の意見を言わない。
・反対意見を言われるとすぐに意見を変えたり、黙り込んだりする。

 

アグレッシブ・コミュニケーション

誰かを直接的に攻撃したり、犠牲にしたりすることにより、自分の意見・気持ち・欲求を主張する。周囲に威圧感を与える。失礼な態度で自己主張する。アグレッシブ・タイプは相手を不快にさせ、ネガティブな感情を引き起こす。このタイプは双方にストレスを与え、一時的に自分の意見が通っても信頼を得られない。

例)
・人が話をしているのに、遮って自己主張する。
・感情的になる。
・反対意見が出ると必要以上に攻撃的になったり、自分を守ろうとしたりする。
・相手をサゲることで自分の正しさを主張する。

 

パッシブ・アグレッシブ・コミュニケーション

間接的な攻撃、遠回しな非難、皮肉や冷笑。パッシブ・アグレッシブは消極的に相手を攻撃し、精神面に大きな苦痛をあたえる。

例)
・問題を先送りにする。
・やると言ったのに忘れたフリをしてやらない。
・心のなかでは反対しているのにその場では賛成し、あとで陰口を言ったり、足を引っ張ったりする。
・相手をコントロールしようとする。

 

【GOOD】効果的なコミュニケーションスタイル

アサーティブ・コミュニケーション

相手を思いやりながら、自分の意見・気持ち・欲求をオープンに表現する。話す前に熟考し、尊重しながら合理的に自己主張することのできる、一番効果的なコミュニケーション方法。

例)
・相手の意見を聞き、尊重しながら自己主張する。
・問題を先送りにせず、合理的な解決法を考える。

【ポジティブ批判】前向きにNOを伝える4STEP

相手を思いやりながら、自分の気持ちも伝えるアサーティブ・コミュニケーションを”建設的なNO”へ変換するには「ポジティブ批判」が有効。ポジティブ批判とは、パートナーを非難せずに敬いながら前向きな提案をすることだ。自身が絶対に譲れないことははっきりと「NO」と言わなければいけないが、妥協できる事柄や許容範囲内の出来事であれば、双方の着地点を見つけたほうが今後の関係に亀裂が生じない。一方的な拒絶は、パートナーシップが前進しないということを覚えておいてほしい。

 

STEP1.以前パートナーが自分のためにしてくれて嬉しかった”前例”を持ち出し、それに感謝する[ポジティブ]

STEP2.自分の「NO」という意思をさりげなく”問題”として伝える[ネガティブ]

STEP3.「~すれば」「~なよい効果がある」と”問題の解決法”を提案する[ポジティブ]

STEP4.「どう思う?」と相手に”自分で考える”余地を与え、フィードバックを求める[クエスチョン]

ポジティブ(感謝)→ネガティブ(問題提起)→ポジティブ(解決方法)→クエスチョン(フィードバックを求める)

 

ポジティブとネガティブを取り混ぜて最後にパートナーの意見を求めると、相手は一方的に批判されたとはとらえず、むしろ尊重されたと思うのだ。

例)

「 先週のデートはショッピングやディナー、たくさんおしゃべりもしたよね。本当に楽しかった、ありがとう。だから、今日みたいに急にホテルに行こうって誘われるのは、私は残念。カラダ目的みたいで傷つくよ……。次は、行ってみたいと思っていたレストランで食事をして、楽しいデートの後に素敵な夜を過ごしたいって私は思う。どうかな?」

ここで重要なのは主語を「私」にすること。そうすれば、パートナーは自分が責められているような気持ちにはならない。もしパートナーが難色を示しても、あきらめずに冷静に話し合いを続けましょう。面倒くさいと放り投げてしまうと、BADなパッシブ・コミュニケーションになってしまい、意味がなくなってしまうので注意して。


【ネガティブ批判】やってはいけない「NO」の伝え方

反対に、ダメなNOの言い方は「ネガティブ批判」と呼ばれ、効果がないばかりかケンカに発展しやすく、相手を傷つけてしまう。このような言い方は良好な人間関係を育むことが難しくなってしまうので、使わないよう注意して。

例)

・「あなた、何でこんなことやったの?」と、失敗にフォーカスする。
・「何でこんなこともできないの? 何回言ったらわかるの?」と、相手の人格を否定する。
・「私の言うことを聞かないと別れるからね」と、脅すような言い方をする。

怒りや苛立ちの感情を伝えるとき、主語が「あなた」になるとダイレクトに相手を批判してしまうことになるので気をつけましょう。

日ごろからの小さな交渉の積み重ねが大切

日常の小さなニーズや不満については、常々パートナーと話し合い、交渉をしてお互いの妥協点を見つけていくことが円滑なパートナーシップを育む秘訣だと思う。それは、コミュニケーション力を高めるだけではなく、相手のちょっとした変化を知ることにもつながっていく。どんなパートナーとも、2人の関係性を変える大きな事態は起こるので、その日に備えるため、小さな交渉事から積み重ねておくことは重要だ。信頼関係を壊さず自己主張する“アサーティブ・コミュニケーション”を心がけ、建設的に「NO」を伝える「ポジティブ批判」は恋愛だけじゃなく、どんな人間関係にも使えるので覚えておいてほしい。


【参考】

communication by Dr. Ava Cadel ©LoveologyUniversity

 

此花わか

映画ジャーナリスト、セクシュアリティ・ジャーナリスト、米American College of Sexologists International(ACS)認定セックス・エデュケーター。手がけた取材にライアン・ゴズリング、ヒュー・ジャックマン、エディ・レッドメイン、ギレルモ・デル・トロ監督、アン・リー監督など多数。映画の予告編YouTubeチャンネル「Movie Repository」とセックス・ポジティブな社会を目指したニュースレター「Sex Positive Magazine 」を発信中。墨描きとしても活動中。(noteInstagramTwitterSex Positive Magazine Twitter

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