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2023.01.11

世界のセクシュアルなトピックス!~World Sexual Topics~

©Stefanie Keenan/Getty Images for Netflix, Axelle/Bauer-Griffin/FilmMag

パンデミックが襲った世界、ところ変われば、こんなサービスも!? 最新のセクシュアルな話題について、お届け!

1.U.S.A. アドバイザーにかかれば、怖いものなし

アメリカでは、悩みにぶちあたると、専門家やその道のプロにアドバイスを求める。精神がまいったらセラピストと話し、自分に投資の知識が乏しければ、ファイナンシャルアドバイザーと話す、といったように。では、ジャンルがセックスについてなら?  アメリカにはそのプロがちゃんといます。今冬に、Netflixで放映が開始された『sex, love & goop』で、グゥイネス・パルトローをアシストする、インティマシー(親密)&リレーションシップのエキスパートであるミカエル・ボエムもそのひとり。オンラインでセミナーなどを開くことで世界中にクライアントをもち、浮気などのトラブルを経て、ハリウッドのおしどり夫婦となったウィル・スミスもミカエルの力を借りたそう。ミカエルによると、有名人にしても、アメリカ人でも、そうでない人でも、よりよい関係性やセックスを通じて、「愛し、愛されたい」というのは共通している、という。番組では、(前ほどの)情熱を感じられない、より快感を得たいカップルを救うべく、セックスと愛を真正面から扱うのも、なんともアメリカらしい。

2.U.K. エロティックな性教育を!

楽しく性を学ぶ、というポリシーをもって性教育の活動を行うのは、イギリスから登場の「プレジャープロジェクト」。安全なセックスを安心して楽しむためには、正しい知識をもたらす性教育が必要不可欠。けれども、性教育の大概はほぼセクシーではないし、エロティックはほぼ安全ではない、と唱える。確かに。プレジャーがなければ、楽しいセックスもないよね!  ということで、「自分を愛する」「学ぶは楽しい」「セクシーに話そう」「柔軟になろう」「普遍的にとらえよう」「人としての権利が第一」「ポジティブに!!」の、7つのプレジャー原則を掲げている。ポルノから知ることも多いが、ファンタジーや一方的な目線からであるものも多く、それぞれが自分の身を守ることを学べて、けれど、ちゃんとセクシーなセックスエデュケーションは、とても大切だ。シリアスなイギリスらしい団体だけれど、セクシュアルウェルネスは、グローバルであるべき、という考えのもと、プレジャーワールドマップを作って公表し、世界各国、各都市の推奨サービスやビジネスを紹介している。

3.Spain ダイバーシティ性あふれるセクシーアプリ

ダリやピカソを生み出したアーティスティックな国、スペインから届いたのは、セクシーな気分になるアプリ、「エムジョイ」。現在、リラクゼーション、モチベーション、ぐっすり眠るためなどのウェルネス系アプリは多くあるが、こちらは、セクシュアルウェルネスに特化したアプリで、iOSの年間サブスクリプションでおよそ3,000円。アプリをダウンロード後、年間の購読スタイルなどを選んでから、簡単な質問に答える。まず、自分の認識する性別をHe、She、Themなどの中から選ぶ。その後、どんなタイプのエロティック話を聞きたいのか、どれくらい過激な話を聞きたいのか、などの好みについて答えていく。彼、彼女、どちらでも、のどんなジェンダーを選んでも、そのあとの好みも、完全なお好みで。つまり、自分の性別にSheを選んだとしても、登場人物が、He×Sheとは限らない。She×Sheでもいいし、女性がHe×Heの官能ストーリーを楽しんでもいいのだ。今のところ日本語版はないが、耳から聞いて想像力を高め、創造力を養うことで、セクシュアルな感性を刺激するのは楽しいかも。

4.New Zealand ニュージーランド女性たちの新常識!?

©Pure Romance

自宅や友達の家に集まり、飲み食いをする「ホームパーティ」。パンデミック後の世界では、それも、遊び方のひとつのチョイスになりつつあるが、ニュージーランドの女子会は、ひと味違うというニュースが飛び込んできた。ホームパーティに、お酒や食べ物が持ち込まれるのは、従来通り……だが、なんとプレジャートイなどがケータリングのように運ばれて、なんとも楽しいセックスエデュケーションを兼ねた使い方の説明会、兼座談会が夜な夜な繰り広げられているというのだ!  このサービスを提供する「ピュアロマンス」から派遣される、バイブやトイをプレゼンする人のスキルもなかなかだそうで、爆笑の渦のなか、パーティと夜は更けていくそう。そして、ちょっぴり表現を盛って言うと、ニュージーランドのステキな女性たちの間で、これに参加したことがない人はいないぐらいの、当たり前パーティとなっているというから、これはセクシュアル特大ニュース!  恥ずかしいことではないのだから、楽しくトイのことを知ることができるというのはすごくいいかも!

 

 Edit&Words Megumi Yagihashi

 

※本記事は発売中の『GLITTER vol.3』に掲載されています。

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