外陰部の黒ずみの原因は摩擦によって起こった色素沈着。だからこそ、絶対にこすらない洗い方＆ケアの仕方を医師がレクチャー！

渋谷スキンクリニック
院長・吉田貴子 医師

PROFILE

皮膚科医・美容皮膚科医。西洋医学と東洋医学を取り入れ、皮膚だけではなく美容と健康のトタルケアクリニクとして2004年に開業。

渋谷スキンクリニック
住所：東京都渋谷区神南1-3-4神南ビル3F
HP：http://www.shibuya-skin.com/
TEL：03-6455-1900

「デリケートゾーンはヒダがあるなど複雑な構造をしているので、拭いたただけでは乾きません。さっと拭いて下着を着けるのはかゆみの原因になる可能性が。しっかりと乾かさないと細菌が増殖してニオイの原因にもなります。拭くだけでは十分に乾かないこともあるので、扇風機やドライヤーできちんと乾かすのもおすすめです。
デリケートゾーンの医学的な名称ってなかなか知らない人が大半。気になる部分を調べたり、クリニックに相談するときなどにも役立ててください。」

医師が教える！ 美腟のデリケートゾーンの正しい洗い方＆ケアの仕方

1. まずは手をボディソープで清潔に洗う。
2. デリケートゾーン全体をシャワーで流す。
3. デリケートゾーン用ソープをよく泡立ててから肛門に泡をつけて洗い流す。
4. デリケートゾーン用ソープをよく泡立ててから、［①～⑨］全体に泡をつける。
5. 上から下へとくるくると円を描くように片側ずつ、やさしく丁寧に洗う。その際、大陰唇［②］や小陰唇［③］のヒダ、陰核包皮［①］にたまった汚れもきちんと落とせるように、もう片方の手で位置を動かしながら洗っていく。
6. デリケートゾーン全体を洗い流す。泡や汚れが残らないようにしっかりとすすぐ。
7. 体を拭く際に、デリケートゾーンはしっかりと乾かす。
8. デリケートゾーン専用の保湿剤を塗る。洗うときと一緒で、前から後ろへとやさしく塗る。油分の多い保湿剤は、マラセチア菌をはじめ微生物の繁殖につながるので避けるようにして。

Attention1　クリトリスの周辺は汚れがたまりやすいので、鏡でチェックを！

クリトリスは包皮という皮膚に包まれていて、体内の分泌物や垢などの汚れ（恥垢）がたまりやすく、ニオイの原因になるだけでなく、衛生上の問題にもつながります。鏡で自分の状態を確認し、クリトリス包茎の人はお風呂上がりに綿棒でやさしく汚れをオフする習慣をつけましょう。

Attention2　デリケートゾーンは隠れている部分だからこそ、しっかりと乾かす

Illustrations Kaoll@f-me / Edit&Words Nahoko Ishii

※本記事は発売中の『GLITTER vol.3』に掲載されています。