『全方向美少女』で一躍話題になった乃紫の新曲『ハニートラップ』が7月10日にリリース！　自身初のサマーロックチューンの今曲は、男女それぞれの目線で描かれた夏のラブソングとなっている。制作にあたっての想いや、彼女の曲で描かれる”強気な女の子”の根源となるもの、世の中の女の子を勇気づけたいと語る彼女の魅力について探ってきました。

■男女の目線で描かれた『ハニートラップ』はフェスで盛り上がりたい夏のラブソング

Q　新曲『ハニートラップ』はどのような楽曲ですか？
「夏をテーマに、爽やかな邦ロックチューンに仕上がりました。いままで意外と”夏ど真ん中”な疾走感のある曲がなかったのですが、今回は夏フェスの出演を控えていることも意識して作ったので、タオルを回しながら一緒に歌ってもらえるような、”夏”のラブソングになったと思います」

Q　男女それぞれの目線で表現されたところも注目ですね。
「はい。今回は1番の歌詞が女性目線で、2番の歌詞が男性目線。男女の目線が入れ替わる感じで書いていて、同じ恋愛をそれぞれからみたときに、お互いをどう思っているのか？　駆け引きみたいなところを重視して書きました。遊ばれる側ではなく、相手を振りまわしちゃうような強気な女の子と、それに反して弱気な男の子。その2人の関係性も楽しんでいただけたらうれしいです」

Q　サウンドや歌詞で特に気に入っている部分はありますか？
「そうですね。1番（女の子目線）のサビ前で”君はいつまでたったって臆病　若者はみな恋愛依存症　よそ見しないで今夜いい加減私に直に触れてみたくない？”という歌詞があるのですが、サウンドもサビにかけて階段を上がっていく構造になっていて、強気な女の子とサウンドとの掛け合わせを、みなさんにも注目して楽しんで聞いていただきたいです」

■TikTokでバズっている女子高生からインスピレーションを受けました！

Q　『ハニートラップ』というタイトルはどのように考えられたのですか？
「今回は、日本テレビ公式ショートドラマアカウント『毎日はにかむ僕たちは。』通称”まいはに”とのコラボで制作をさせていただいて、そのネーミングとも掛け合わせました。ハニートラップというと、挑戦的な女の子が男の子を誘惑するイメージだと思うのですが、まさにそんな性格の女の子を表現したかったし、曲の冒頭にも”オーマイハニーハニーデイズ”というフレーズがあるので、覚えていただけたらうれしいです」

Q　MV撮影で印象に残っていることは？
「MVでは私とバンドの演奏シーンのほかに、ショートドラマのキャストの方が3人出演してくださっていて、女の子2人と男の子1人の三角関係が見どころです。全体的にコミカルで展開が早く、最後まで結末がわからないので、楽しんでいただけると思います。また、今回のMVは20代のクリエイターが中心となって作っていて、若い感性が詰め込まれた仕上がりになっています。あと、初めての金髪姿にも注目してもらいたいです！」

Q　レコーディング時はいつもと違うことはありましたか？
「最初の歌い出しをコーラス風にしたくて、自分の声を何回も重ねて録りました。『ハニートラップ』はフェスやライブでみんなと歌うことも前提にある曲ですが、老若男女とにかく幅広い方に聴いてほしくて。私の曲に共通しているのが、若者目線だけど大人の世代が聴いても懐かしく感じる曲ということなんです。曲調も80年代、90年代の洋ロックのエッセンスも入っていたり、どこか懐かしさも感じられる曲なので、いろんな方にとっての夏の1曲となればうれしいです」

Q　楽曲制作にあたり、普段からインスピレーションを受けているものはありますか？
「TikTokでショート動画を見ながら曲について考えることが多いですね。曲を作り始める前、歌詞やメロディーを決める前にコンセプトを決めるのですが、『ハニートラップ』では夏のラブソングにしたかったので、みんなが夏にどんな曲を求めているのかをTikTokを見ながら考えていました」

Q　TikiTokではどんな動画を見るのですか？
「オススメに出てくるものを気になったら保存して、みたいな感じなのですが、普通の女子高生が去年の夏の思い出を寄せ集めて、夏っぽい曲をつけて投稿しているのがバズっていたりするんですよね。そういう動画をみて、学生時代を思い出したり。女子高生や10代の方々が作った動画って、いい意味で荒削りな動画だったり、リアルなんですよね。そこからインスピレーションを受けることも多いです」

■人の物差しで生きていないギャルマインドを持った女の子を生み出したい

Q　乃紫さんの曲に出てくる女の子は、強気なキャラクターが多いですがその理由は？
「私の人間性がちょっと強気っていうところもあるのですが……（笑）。ギャルマインドを持った女の子って最近多いなって感じていて。『全方向美少女』という曲も、女の子みんなで自己肯定感を上げていきたいな、という思いから作ったりしていて。女性ファンも多いので、私の曲を聴くことにより、どんどん強い女の子を生み出していけたらいいなと思っています」

Q　乃紫さんが思う、ギャルマインドって？
「常に強気でいるということではなくて、落ち込むこととか、誰かに何かを言われて自分のことが嫌いになることもあっていいと思うんですけど、無駄な雑音……人の意見を無視できることだと思います。結局人は自分以外にはなれないですし。『全方向美少女』でいうと自分の美しさを認めてあげることだったり。なりたい目標があるなら、そのために努力したり。人の物差しで生きていない人をみるとギャルだなと思います」

Q　『全方向美少女』はTikTokの上半期トレンド大賞にもなり、すごく話題でしたよね。下半期の目標はありますか？
「下半期のトレンド大賞を狙います。夏から年末に向けてライブやメディアに出演する機会が増えるので、引き続き気を緩めずに、上半期の勢いのままがんばっていきたいです」

■女の子が輝く後押しができるような応援歌を作っていきたい

Q　“輝き続けること”がコンセプトにあるGLITTERにちなんで、乃紫さんが輝き続けるために日々やっているルーティンやマイルールはありますか？
「自分がアーティストとして、いまどの位置にいるかを見逃さないようにしていることですかね。TikTokなどでリアルな数字やみんなの反応を見て、自分の居場所を見失わないようにしているというか……。常に向上心や、悔しい気持ちを持ち続けることで、伸びていけるタイプだと思っているので」

Q　乃紫さんにとってGLITTERなものを教えてください。
「朝お化粧をしたり、身支度している女の子ですかね。私の曲がそういうときに聴かれたらいいなと思っていますし、学校へ行くとき、デートに向かうとき、仕事の前など、女の子たちの応援歌になるような曲をこれからも作っていけたらいいなと思っています」