板垣李光人「顔や末端まで意識するというのは、きれいな服に対しての敬意」
Design Your Own Life&Beauty
生き方も美しさも自分でデザイン!の時代です
自分らしい幸せな人生を送るためには何が必要なのか————
それこそが、新時代のニュースタンダード。だから、自分のほしいものは自分の手でつかみとる。そして、そんな生き方はおのずと外見にも反映されるもの。ということで、自分らしい美を体現し、時代を牽引している人たちをクローズアップ!
※Interviewは『GLITTER』本誌2021年No.1号に掲載されたものです。
板垣李光人
2002年生まれ。美しいビジュアルとアーティスティックな感性で注目を集める若手実力派俳優。吉川愛さんとW主演を務めたドラマ『カラフラブル』のヒットも記憶に新しい中、現在は大河ドラマ『青天を衝け』(NHK)にて徳川昭武を好演中。
Q.板垣さんにとって、美とは?
A.人が生きたいように生きているさまが美しさだと思う。
Q.メイクやネイル、どんな感覚で楽しんでいますか?
A.きれいな花瓶に対してきれいな花を用意するような感じ。
Q.アンチな人たちにはどう対処していますか?
A.エゴサするけど、マイナスなことが書かれていたとしても気になりません。
影響を受けたのは、椎名林檎さんとアレッサンドロ・ミケーレ
ジェンダーレスなセンスやルックスで世間を魅了し、今をときめく———ileい板垣李光人さん。そんな板垣さんの感性を形成したものとは?
「親の影響も大きいですかね。ふたりとも今は全然落ち着いていますけれど、若いときはなかなか奇抜だったらしいので(笑)。僕がメイクをし始めたときも母親がメイク道具を貸してくれたり、そこは入り口として大事なところだったかな。あと、中高時代の人格形成の時期にいちばん触れていた椎名林檎さんとGUCCIの現クリエイティブ・ディレクターのアレッサンドロ・ミケーレは、好きというよりも板垣李光人の要素のひとつとして組み込まれている感じ。僕は椎名さんって、作家であり女優だと思ってるんです。で、その椎名さんがある歌番組で全身GUCCIを着ていたことで知ったのがミケーレ。ただ斬新で奇抜なだけではなく、実はしっかりとGUCCIの歴史を踏襲しているところとかがすごく素敵で衝撃的で。僕自身も服作りをしたいと思い、ふとしたときに思い浮かぶデザインを日々描き溜めているところなんですが、ここまでのファッションオタクになったのはやっぱりミケーレの影響」
顔や末端まで意識するというのは、きれいな服に対しての敬意
服だけでなく、メイクやネイルも含めトータルでファッションを楽しんでいる板垣さんは、今でこそ当たり前になってきている男性美容を牽引するビューティアイコン。
「きれいな服に興味を持ち始めたら、ひとつのキャラクターとしてトータルで自分を魅せるということにより夢中になりました。それに、顔や末端まで意識するというのは、きれいな服に対しての敬意というか、きれいな花瓶に対してきれいな花を用意するような感じ。美ってすごく曖昧で、定義づけられるものではなく、僕はその人が生きたいように生きているさまが美しさだと思う。ありのままというより、ありのままでいないことを選択するのもいいと思うんですよね。僕も人と違う選択をすると批判されることも最初はありましたけど、周りに自分の表現を好意的に支持してくれる人たちがいるので、もう何も怖くない。エゴサするけど、マイナスなことが書かれていても気になりませんね」
そんな自分のスタイルを貫くために板垣さんが大切にしていることは、「好きなことの追求とセルフラブ」。
「自分を甘やかしてあげたりある程度の妥協をしてあげて、追い詰めない。結局最後に信じられるのは自分だけなので」
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Photo Masahiro Noguchi@WIND/Styling Erika Abe/Make-up KATO@TRON /Edit&Words Maya Imagawa