ウェルネスの定義って!? グープな世界ーWellness Frontierー
GLITTER読者の皆さんは、「ウェルネス」という言葉から、どんなモノやコトをイメージしますか?
モデルたちや、感度の高いと“される”一部の人たちだけのもの? あるいは、日本では、ヘルシーの延長にあるオーガニックやロハスなどをイメージする人が多いみたい!
ウェルネスは、もっと広義なもので、身体的な健康だけでなく、もちろんメンタルやそのほかにも自分の人生において、さまざまな側面のバランスが取れている状態、もしくはそれを目指す一連のことを指しているの。だから、ハッピーなライフとスタイルを求める誰にでも関係のあること!
2021年7月5日発売号の本誌では、アメリカ・カリフォルニア発で、女優グウィネス・パルトローが始めた、いち早くウェルネスをメインテーマとして打ち出していたGOOP(グープ)について取り扱っています。ここでは、その一部をご紹介!
What’s GOOP?
グープって知ってた?
2008年、女優のグウィネス・パルトロー(GP)が週1のメールマガジンから始めた、ライフスタイルに特化したブランディングビジネス。GOOPという名前は、成功しているアメリカ発の世界的企業名**に入っていることが多いOを2つ、自身のイニシャル GとPの間に入れ込んだもの。11年に会社として正式に発足して以降、コラボレーションによる情報発信やプロデュースアイテム を販売するEコマース事業を運営。メールマガジンの購読登録者数は、16年に10万人を突破。GPが広告塔となり、アメリカに数店ある実店舗も高級なエリアに立地し、かなり高額な商品も売り出されていることから、セレブにしか買えないブランドと揶揄されたことも。また、GP自身の体験や個人的な興味がもとになっている記事や商品について、医学的根拠に欠けているという指摘や、訴訟を起こされたこともある。しかし、グープとしては物議を醸すような話題やアイテムを(あえて)取り扱っていて、各消費者が自分に合うものを選んでいけるよう、ともに学んでいこうというメッセージを送っています。
**例えば、Facebook、Google、Yahooなど。Microsoftもそう。GPの知人が、あるとき彼女に言った「ネット関連で成功している会社には、Oが2つ入っているんだよ」という会話からインスピレーションを得たそう。
Is it Wellness too?
これもウェルネスなんだ!
単なる「健康」だけでなく、「健全」がキーワード!
心身のヘルシーもさることながら、現代を生きる私たちには、こういう側面もうまくいっていることが大事よね。
Financial – キャリア&マネー:
自分の存在意義ややりがいなど、悩みも含めてキャリアがもたらす人生 への影響は大きい。自分の好きなことだけで稼いでいけるのが幸せなことだとわかりつつも、生活のためだけに仕事を選ぶ人も多い。また一オトナにとっては、金銭面で健全でいることも精神衛生上、すごく大事。
Environmental – 環境:
自分が安心していられる場所や身を置くべき国や都市はどこなのか、を考えることは必要だし、どこにいても仕事ができるなら住む場所を変える、もしくはこだわらない人が出てくるのも当然。生活環境や利便性を考慮のうえ、もっと自然の近くに、というチョイスも増えそう。
Sexual & Social – セックスと人間関係:
パートナーとの恋愛における充実度は、セクシュアルアイデンティティと関係が深い。また、生きている意味や実感を生む、役に立っている、 必要とされているなどの思いは、職場、家族、友人を含むすべての人間関係で重要だ。やはり、人間はラブを必要とする生き物。
Mindful-ness – マインドフルネス:
ストレスは諸悪の源。食べ物や生活習慣に気をつけるだけでなく、自分の置かれている現状を知ることで意識を高め問題を解決する仏教的な考えから、いまでは科学的な根拠が示されている。その代表的なメソッド である“瞑想”はいまやグローバル企業が導入しているほど。
本誌では、詳しいグープの取り組みやコンテンツもご紹介しているので、ぜひチェックしてみて。
Design(magazine) Yuumi Arai@ma-hgra / Edit&Words Megumi Yagihashi