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海外在住エディター八木橋の「時には起こるよ、ムーブメント!」Vol.1/グルテンフリーのブームが終わる!?

普段はLAに拠点を置き、ときにはウェルネス(要は幸せなライフスタイル)を追い求めて海外の都市へ行っちゃう、ノマドなエディター八木橋が、世界で起きるウェルネスにまつわるムーブメントを紹介する連載。今回は、健康と美容にストイックな生活を送るGOOP創始者、グウィネス・パルトローのある一言によって変わりつつある、グルテンフリートレンドの動きについてお届け!

ヘルストレンドより、オウン(自分の)ウェルネスを❤

@gwynethpaltrow via Instagram

 パンデミックは、多くの人のライフスタイルを否応なしに変えたけれど、今年の春、ハリウッドを駆け巡ったあるニュースがある。本誌でも特集したGOOPの創始者で、アメリカを代表するヘルスグルことグウィネス・パルトロー(GP)が、「パンデミック中は、ほぼ毎日酒を飲み、パンやパスタを食べまくった」というのだ。ヘルシー教の尊師であるGPのこの言葉に、信者たちは騒然! 見損なったわ!と言う者、GPも人間だったのね、と言う者、賛否含めさまざまな反応が飛び交った。GPの人間性はさておき、確かにストレス発散や退屈しのぎにアルコールを毎日飲むのは、良くないことだろう(週に1日でもいいので休肝日をとりましょう!)が、このニュースが、特別な意味をもってして筆者の耳に入ってきたのは、グルテンフリートレンドの終焉を予感させたからである。

 ここで強調したいのは「トレンド」という点で、彼女はやはり「ウェルネス・インフルエンサー」だな、と思うのは、流行を牽引する彼女が「身体が欲して食べたいと思うなら食べてもいいのでは」と言い出したからだ。グルテンアレルギーを持つ場合、グルテンを除いた食生活は、劇的な健康ライフをもたらすらしい。筆者は、アレルギー科にかかり、グルテンや小麦のアレルギーはないことを確認しているため、トレンドとしてちょっぴりかじろうとしたグルテンフリー生活は、面倒なだけで終わった。それに、あらためて思う。ふわふわのパンは美味い。

 それと最近、筆者の食生活に関する長年のもやもやを解決するマジカルワードに出会った。フレキシタリアンである。ベジタリアン、つまり野菜が中心だが、時々フレキシブルになって肉なども食べる。ベジタリアンになろうとして、やっぱり鮨をあきらめられなかった筆者は、ペスカタリアンだな、と思ったりしていた。ただ、ベジタリアン生活を実施していた時期に一番きつかったのは、友人たちとごはんに繰り出すとき、あれも食べられない、あのレストランもNG、となることであった。焼き肉屋へ誘われたら、一貫の終わりである。

 アン・ハサウェイやナタリー・ポートマンなどのセレブが、ベジタリアンをやめたことを公表している。こういったセレブは、肉をやめたら体力がなくなる、肌が乾燥する、集中力が失われる、というような症状に見舞われたというのだ。ナタリーは、現在はビーガンだが、妊娠中や子育て中の一時期は、必要な栄養素を摂るために、ベジタリアンをやめて肉も食べるようにしていた、という。前ファースト・レディーであるミシェル・オバマも、子どもにはなんでも食べるようになってほしいから、ベジタリアンであることをやめたと明かしている。「何事も偏らせず、重要なのはバランスだ」と。そりゃそうだよね。

 ということで、大事なのは、セレブが実施しているトレンドを追うのではなく、そのトレンドやニュースを通して、自分の身体を知ることかと。そのうえで自分の身体が喜ぶものを食べることが一番ウェルネスで、これからの時代のヘルシーなんじゃないかしら!

 

 

 


エディター八木橋

PROFILE

ニューヨークにある大学への留学を経て、帰国。出版社に入社後、インターナショナル誌の編集に携わる。2014年に、再度渡米。以降、NYやLAをベースにエディターやコーディネーターとして活動する。

Illustration Hikalu Jane

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