デジタルガジェットに囲まれている現代社会。現代人が1日に受け取る情報量は、江戸時代の1年分ともいわれています。年々、加速度的に情報量が増しているいま、脳はオーバーフロー状態なのです。ゆえに、意識的に脳をケアすることは必須事項。脳の健やかな状態を保つために、普段から気をつけるべきことは？機能性医学の第一人者である斎藤糧三先生にお話を伺いました。脳を心地よくさせる脳ケアTOPICSもご紹介します！

 

教えてくれたのは……　

日本機能性医学研究所　

斎藤糧三先生

日本機能性医学研究所所長。東京・五反田にある温熱治療で自律神経を整える専門施設サーモセルクリニックの総院長も務める。各種メディアでも活躍し、数々の書籍も執筆。

1　脳をケアするには良質な油が鍵を握る！

2　脳を心地よい状態へ！脳ケアTOPICS

・CBD

・Access Bars

・VR×ASMR

脳をケアするには良質な油がカギを握る！

現代人のライフスタイルは、脳の情報処理に対する負荷が長時間かつ膨大。脳神経への負荷が増えている現代人は、これらのシグナル機能の維持のために、十分なエネルギーや栄養素を摂取する必要があります。とりたい栄養素はマグネシウム・亜鉛などのミネラルと、タンパク質・アミノ酸、ビタミンBなどの補酵素。これらを食事やサプリメントで補うことをおすすめします。そしてあまり知られていないのが、『脳と油の関係』です。実は、脳は約60%が脂質でできています。神経細胞、とくに脳神経細胞が正常に機能するためには、食事から摂取する“脂質の種類、バランス”などが重要な役割を担っているといわれているんです。脂質が不足すると神経の細胞膜機能が低下し、うまく情報が伝達されなくなってしまう可能性もあります。この観点から、良質な油を摂取することが大切だということがわかります。

さらに、前述したように現代人はよりエネルギーの供給が必要な状況。脳にエネルギーを補給したいときは『甘いものを食べる』と思いがちですが、糖質をとると血糖値の乱高下が起こり、眠気を感じたりイライラするなど、脳のパフォーマンスはむしろ下がってしまいます。糖質にかわるエネルギー源として注目されているのが、ココナッツオイルやMCTオイルに含まれる、中鎖脂肪酸から合成される『ケトン体』。このケトン体は効率よく脳を動かしてくれるエネルギーです。糖質は控えて良質な油をとることが、脳のパフォーマンスをよくします。

また、現代人はサラダ油などのオメガ6脂肪酸が過多になりがち。魚油やエゴマ油などに含まれるオメガ3脂肪酸が不足しないようにすると、バランスがよくなります。反対に、トランス脂肪酸や酸化した油などはなるべく避けたほうがよいでしょう。これらの油は脳に悪影響を及ぼし、認知症にもつながるといわれています。また、ストレスや外的要因による活性酸素によって、脳の老化も早まっていきます。この活性酸素を減らすのに効果的なのが水素。水素水や水素サプリ、水素ガスなどで摂取すれば、活性酸素の害を減らせます。これらを上手に活用していきましょう！

脳を心地よい状態へ！脳ケアTOPICS

▼ CBD

自律神経を整え、不眠やうつ病を改善するともいわれているCBD。情報過多でストレスフルな現代の新たな救世主として、話題を呼んでいます。いまではさまざまな種類が登場中。自分のライフスタイルによってお気に入りを見つけてみて。

例えばこんなアイテムが！

・itoma CBD GHEE

¥5,800〈itoma／OOHAAH〉

天然の牧草で飼育された牛の乳からできた高品質のグラスフェッド・ギーに、オーガニック栽培で製造されたCBDを500mg配合。バターコーヒーや普段の料理に活用できる。

・CBD Vape

カードリッジ各¥4,200円 、バッテリー¥2,980円〈すべてWEAL.／LINKS CREATION〉

ニコチンやタールはゼロなので、タバコを吸わない人でも楽しめるナチュラルなCBD Vape。シンプルなペン型デザインで、3つのフレーバーから選べる。

▼ Access Bars

巷で話題のセラピー、アメリカ発祥の『アクセス・バーズ』。頭にある32のポイントを軽くタッチすることで、まるでPCのハードディスクからデータを削除するように、脳内のデータを取り除いてくれるといわれています。

▼ VR×ASMR

視覚や聴覚によって脳を心地よく刺激するASMR。食品を販売しているナショナルデパートが考案した、ASMRをVRで体験できる「food porn」プロジェクトが話題になりました。五感をフルに活用しながらの食体験で、脳を活性化させてみては？

※本記事は『GLITTER』vol.1（2021年7月5日発売号）に掲載されています。

Edit&Words Sonomi Takeo