記事検索
2022.06.29

ミュージックフェス「Rising Japan」がLAで開催。ボーダレスに活躍するあのアーティストたちが参加!

LAの音楽フェスで、ジャパンにまつわるアーティストが集結!

パンデミックによる閉塞感を吹き飛ばすようなミュージックフェスティバル「ライジング・ジャパン」が6月11、12日にアメリカ・LA郊外で開催された。テーマは、日本にまつわるミュージック、カルチャー、そして食の楽しみをLAから世界へ発信していくというもの。メインにはライブステージが設けられ、弊誌GLITTERのテーマでもある“ボーダレス”に活躍するアーティストたちがパフォーマンスを披露して、カリフォルニアの青空の下、来場者たちを熱狂させた。

新進気鋭のバンドグループ、NULBARICHは、日本人にとってはどこか懐かしいような、日本の音楽カルチャーを詳しく知らない人にとっても、音楽が好きな人なら体が自動的にノッてくるような、どこかクセになるパフォーマンスを披露して、和製ジャミロクワイのような独特のリズム感をもってして、新たなファンを獲得したもよう!

ジャパニーズ・レゲエのパイオニア的存在のMINMIさんは、週末のイベント開催だっただけに、家族そろって子どもたちも多く参加したことから、リリックをファミリー向けに変えるなどの、さすがのステージング。トーキョーのみならず、ジャパンを代表するラッパーのZEEBRAさんは、世代や言葉を超えるヒップホップと伝説的なDJのトラックで、会場を最大の盛り上がりに導いた。

そういったアメリカの各州や日本をまたぎ、まさにボーダレスに躍動するアーティストたちを紹介するMC兼スペシャルゲストを務めたのは、「たむけん」こと、たむらけんじさんと加賀美セイラさん。芸人やモデルとして日本での活躍も知られているところだが、意外に知られていない、2人に共通するのは、LAを通じて自身を発信しているところ。加賀美さんは、「雰囲気などLAならでは! だと思いました。なぜなら、日本にまつわるアーティストがこうやって一同に会する機会も、逆になかなかないと思うので、その一員として参加できて楽しかったです! 」とコメント。本イベントの一部、「ちゃ~コンテスト」でとても楽しい空間と時間を生み出したたむけんさんも、同様のことを感じたという。「天気やお客さん含めた雰囲気が最高ですね! LA、もっと好きになりました」。海外に拠点をうつす人たちに対して、人は「”向こう”で何するの?」「何して生計たててるの?」などと言いがちだが、そのPOVはナンセンスやも。楽しい空間に、身を置くことが仕事なことだってある。それに、日本で培った才能やスキルなどを通して、アメリカまたは世界から活動を続けると、自動的に「日本人とは」を代表することになったりもする。つまり、自分たちのやりたいことや表現したいことを追求することは、ある一種の責任も伴ったりして、トラブルやハプニングがくっついてきたりもする。でも、そのハプニング=チャレンジは、時折とても楽しい。

© Johnny & Associates, Inc.

「LA留学中」のTravis Japanのメンバーからも、イベントに参加した感想として「僕たちにとっても、アメリカのフェスでのパフォーマンスに挑戦させていただくのは初めてのことだったので」といった率直な意見も。川島如恵留さんは英語を駆使して、MCにチャレンジするのも初の試みだったとか。また、7人のメンバーのうち、吉澤閑也さんがケガで参加できなくなってしまったハプニングも起きた。けれど、そういったチャレンジによって、団結力がより深まり、熱い公演になったのかもしれない。ダンスや舞台での情熱は伝わるもので、初めてTravis Japanを知ったアメリカの観客を、「このグループって誰? 調べてみよう」と魅了していた。(観客の反応をうけて)「これまでやってきた努力は間違いじゃなかったんだと思えました」、「次回は7人そろって、とか、もっとこういうことをやってみよう、とか、あらたな目標もできました」、「楽しかったです!」と声をそろえる。

さまざまな垣根を軽やかに超えるボーダレスなみなさんにとって、「楽しい」はキーワードのようで、MICRO from DEF TECHさんの言葉も強い印象を残した。「まずは自分が楽しむということを大切にしています。」まずは自分が楽しむことができなければ、楽しい経験は提供できない、とのこと。説得力に欠ける、ということだ。他のアーティストの演奏中も、観客の最前列に入って挨拶したり踊ったり、誰よりも楽しんでいたのが印象的だった。それはご自分がしてもらったらうれしいからですか? とたずねると、「自分がうれしいのはあるけれど、そういうことをお返しにしてもらいたいと期待しない。それを押し付けたらいけないと思う」と、なんとも哲学的なコメントを、満面の笑顔で、本当に楽しそうに返してくれたのだった。

音楽やエンターテインメントは、国境を超えたボーダレスなもの。ポストパンデミックには、たくさんの、楽しいボーダレスが控えていそうだ。

 

Edit&Words Megumi Yagihashi

Share
GLITTER | グリッターな人生を!(スタイルマガジン『グリッター』) > NEWS > ENTAME > MUSIC&MOVIE > ミュージックフェス「Rising Japan」がLAで開催。ボーダレスに活躍するあのアーティストたちが参加!

What's New 一覧

LATEST ISSUE

GLITTER 2023 SUMMER issue

エイジレス・ジェンダーレス・ボーダレスをコンセプトにライフスタイルマガジンとして新装刊。「グリッターな人生を!」目指し、人生を輝かせるためのモノコトヒトをクローズアップするメディアです。