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2022.07.22

Elle Teresa interview メジャー1stアルバム『Sweet My Life』を通して今伝えたいことーーそして変わらない信念とは

両親の影響でヒップホップを聴いて育ち、高校時代にラッパーとして活動をスタートしたElle Teresa。海外のトレンドとシンクロする中毒性の高いトラップにその時々の心情を乗せたありのままのラップ、ヴィヴィッドなファッションセンスで10代20代の女性を中心に支持が広まっている。アメリカ、イギリス、フランスで作られた曲でほぼ構成されているというメジャーファーストアルバム『Sweet My Life』のリリースを機に初インタビュー。自身のクリエイティヴィティの話に加え、発売中の最新号『GLITTER vol.4』の特集テーマである『Transformers! NEW OLD/NEW ME!! 〜変化変容で新しい自分へ〜』に絡め、“変化”に関する質問、そして“輝く秘訣”等、様々なことを訊いた。

あんまりエルみたいなラッパーっていない。ちょっと緩めでラップラップしてないっていうか

──メジャーファーストアルバム『Sweet My Life』はデビューシングル『Bby girlll』からこの1年リリースしてきた楽曲を含めた11曲が収められていますが、どんなアルバムにしようというのはあったんですか?

「コロナが始まる一年ぐらい前にニューヨークとアトランタとLAとロンドンとパリで作った曲が入ってて。全部日本で録った曲は『Maybe Love You』1曲だけですね。アルバムを作ろうと思って作ってたわけじゃなくて、まとめたらこうなったって感じです」

──アルバムを作るにあたって、自身の軸と向き合うこともあったと思うのですが。

「あんまりエルみたいなラッパーっていないなって思います。ちょっと緩めでラップラップしてないっていうか。それがエルの良さだし、難しくないんだけど、しっかり伝えたい。週単位で好きな曲も好きなものがどんどん変わるんですよ。食べ物でも好きになったらそればっかり食べて、それに飽きたら次!っていうタイプ。音楽もそういう感じ。芯にあるものはどの曲も一緒だと思うけど。このアルバムは恋愛をすごいしてた時期に作ったから、恋愛の曲が多くて気に入ってます」

傷ついたことや負けたことをリリックにするのは全然恥ずかしくないし、そっちのほうがいい曲になる

──リリックは日常的に書くのか、書こうと思って書くのかどういう感じなんですか?

「先にメロディから作ることが多くて、そこにフレーズを入れていきます。最近気になることとかを書いていくんだけど、めっちゃ恋愛体質だから恋愛してるとそのことしか考えられなくなる。傷ついても立ち直ろうとしないで、落ち込んだ気持ちのまま書く。そうすると、煮詰まった曲ができるんですよ。それはそれでいいじゃんって。エルはそこにしかエネルギーぶつけられないから。その上で見返してやろうって思う。絶対メールしてくるべ、って(笑)。そうやって自分を保ってる。でも、恋愛すると仕事しなくなるんですよね(笑)」

──じゃあその相手のことばかり考えて曲も書かなくなったり。

「それあるかも」

──確かに、満ち足りた恋愛ソングってエルさんの曲にないですもんね。

「うん。ハッピーエンドになったこと一度もないんですよ。なってたら今結婚してる(笑)。あと、そういう気持ちを曲にしてもめっちゃつまらないとも思う。傷ついたことや負けたって思ったことをリリックにするのは全然恥ずかしくないし、そっちのほうがいい曲になる」

──エルさんの恋愛ソングって、恋愛感情だけで押し切るわけじゃなく、そこに自分はこういう人間なんだっていう描写が入っているのがヒップホップ的だなと。

「意識してなかったけどそうですね。エルめちゃめちゃ“自分、自分”だから(笑)。ずっとUSのヒップホップの和訳とか見てたから染み付いてるのかも。でも相手に染まるんですけどね。好きな人によっても変わるし、友達によっても変わる。みんなそんな感じなんじゃないかな。家族といる時の自分とひとりでいる時の自分も違うし。だからホントいろんな自分がいる」

──自分の感情を曲に昇華することはどういう感覚なんですか?

「恋愛で感じた嫌なことも楽しかったこともすぐに忘れるんですよ。新しいことが始まったら前のことすぐ忘れちゃうタイプで。だから曲聴くと思い出す。学校もそんな行ってなくて友達もあまりいなかったけど、曲聴くとなんか青春って感じ(笑)。ヒップホップが好きっていうのもあるけど、自分が落ち込んだ時は、自分の曲を書いて持ち直すことが多いかもしれないです。ヒップホップって、自分のペインの部分も恥ずかしくなく歌えるし、ちゃんと噛み砕ける。そこが魅力だと思います」

誰かと一緒にいないと安心できない、自分の存在価値が見出せないって超くだらないと思う

──1曲目の『baD bitch』には「みんなえるになりたい」っていうフレーズがありますが、これもエルさんなりのボースティング(自画自賛)ですよね。

「マジでそう。みんなエルの真似してるんです。東京のクラブにいる人もエルのこと知ってるのに知らない振りするんですよ。『おもろ! 知らないわけないじゃん』みたいな(笑)。だからエルがヤバいってまだ認めてないのかな?って。こんな感じだから敵作りやすいんですよね。昔は『群れてなきゃダメなのかな』て気にしてたんですけど、今はもう全然いい。誰かと一緒にいないと安心できない、自分の存在価値が見出せないって超くだらないと思う。でも、もう“自分はこうだから”って言えないと駄目な時代に入ってると思う」

──エルさんはどこかで変われたんですか?

「元々こういう感じではあったけど(笑)。中学の時からスカート短く切って金髪でエクステしてて。その学校にはそういうことやってるのエルしかいなかったんですよね。自分がこうしたい!って思う気持ちが大事っていうか。『みんながこういう服着てるからこの服を着なきゃいけないとかどうなんだろう? 私はこうしたいのに』って思ってる人はたくさんいるんだけど、その気持ちを行動に移すか移さないかで人生の質が変わるでしょ。最初は勇気がいるだけだと思うし。今までは、どこどこに属してる誰かみたいな時代だったかもしれないけど、今はこういうことをしている私ですっていう説明が自分でできないと駄目だと思ってて。アメリカのラッパーとかは自分はこういうバックグラウンドがあって、こういうところで育って、こういう音楽をやってる誰々なんですって、みんなちゃんと言える。だからエルもこういう音楽をやってるElle Teresaっていうラッパーですっていう説明を表現しているんですよね」

──実際エルさんは誰にも頼らずSNSで自分の世界観を発信していることで認知が広まったところもありますよね。

「エルは結構ひとりでいることが多いんで、そういうことをずっと考えてはいますね。若いほうがチャレンジできる回数は多い。エルはこういう性格だからいろんなチャレンジができるけど、そういう子ばっかじゃないのもわかってる。だから、エルが発信することに何か感じて、変われないって思ってる子たちが変わっていったらいいなって」

自分で自分のこと過大評価しないで誰がしてくれるの? 『自分最高!』で何が悪いの?

──エルさんにターニングポイントってあったと思いますか?

「ない! 自然とやってきたことが積み重なってるだけ。そんなに大きく状況が変わったことがないから、早くスターになりたい(笑)」

──『flex flex Ft.Bossman JP』でも「お金が大好き。クソな男ならいらない。それならお金をください」ってラップしてますけど、もうそのまんまそういう気持ちだという。

「そう、自然に書いてる。金稼ぎてー!みたいな(笑)」

──(笑)その気持ちをストレートに書いて、それが表現としてハマるっていうのもヒップホップの醍醐味だと思います。

「良いジャンルですよね。エルは自分で自分のことを過大評価してるって言われがちなんだけど、自分で自分のこと過大評価しないで誰がしてくれんの?って思うし、『自分最高!』で何が悪いの?って思う。みんな謙虚すぎなんですよ」

──では、変わりたいと思うところはありますか?

「うーん……もっと可愛くなりたい! 整形とかしたい(笑)。エル、元々全然かわいくないんですよ。小さい頃は自分のことをかわいいと思ってて……そうやって育てられたし。でも、ネットに出るようになったら『ブス』って言われて、生まれて初めてそんなこと言われたから『え? エルってかわいくないの?』ってびっくりして。初めて自分のことを客観視して、『そういうこと言ってくるのウザいけど、かわいくなれるんだったらなりたい』と思って今も頑張ってる。今はTikTokやインスタで誰でも発信できて、それに対して何でも言える時代だからこそ傷つくことは多いかもしれないけど、言われることで『逆に伸びしろしかない』って感じられるとも思う(笑)。その時の自分における最大の良さを自分で見つけられるきっかけでもあると思うから」

良いもの持ってるなら、もっと自信を前に出して主張していい

──では、媒体名の『GLITTER』にかけて、エルさんにとって“輝いてる人”というと?

「やっぱり自分に自信を持ってる人じゃないですか。自信があれば外見も輝くと思うし」

──これまで会った人の中で一番輝いてると思った人は?

「え? 自分(笑)」

──(笑)そうだと思いました。二番目を挙げるとするなら?

「ええ~(笑)! エルの周りにいてくれる人はみんな輝いてますよ。自分に自信持ってる人たちと一緒に仕事ができていて嬉しい。そういう人たちのおかげでエルもどんどん自信がつくし。腰が低かったり、謙遜するところは日本人の良さでもあるけど、それだと世界で戦うのは難しいと思う。良いもの持ってるなら、もっと自信を前に出して、主張していいはず。エルはこれからもそういうヴァイブスでいくし、何か変化するきっかけになれるような存在になりたいですね」

 

■PRESENT■

Elle Teresa 直筆サイン入りチェキを1名様にプレゼントいたします!

【応募方法】

Instagramからご応募ください。

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2.GLITTER公式アカウントの【Elle Teresa interview】の投稿に「いいね」

以上で応募完了!

 

【ご応募締切】

2022年8月21日(日)23:59

※ご当選者にはDMでご連絡を致します。抽選時にフォローを外されている方は対象外となりますのでご了承ください。

 

■PRPFILE■

Elle Teresa

1997年静岡県沼津市生まれ。Yusuke Carterに見出され、ラッパーとして活動をスタート。 2016年4月にリリースした1stミックステープ『Ignorant Tape』が大きな反響を呼び、ストリート・ファッション誌 『WOOFIN’』の<2016’s Freshman>に選出。続く2017年2月に発表した2ndミックステープ『PINK TRAP』において、トラップにフォーカスしたスタイルを確立し、ストリート・ヒットを記録。収録曲『Baby Tell Me Now』のMVがUSの老舗動画サイト『World Star Hip Hop』にピックアップされるなど、 海外からも高い評価を受け、2018年3月にデビュー・アルバム『KAWAII BUBBLY LOVELY』をリリース。先行シングル『ZOMBITCH』では、アトランタ在住に新鋭フィメールMC、Bali Babyをフィーチャリングするなど、トラップ最前線を捉えたコアな内容がシーンに衝撃を与えた。そして2019年7月、全16曲入りの2ndアルバム『KAWAII BUBBLY LOVERY II』を発表。前作のダーティなテンションに加え、レゲエやメロウな歌モノなど、より多彩なエル・テレサワールドが堪能できる内容になっている。

◆Instagram:https://www.instagram.com/elleteresa_/?hl=ja

◆Twitter:https://twitter.com/elleteresa

◆TikTok:https://www.tiktok.com/@elleteresa__?_t=8UAh7J5b0vh&_r=1

 

■INFOMATION■

『Sweet My Life』配信中!

1.baD bitch

2.flex flex Ft. Bossman JP

3.Pancake

4.Sit back

5.I can’t feel it

6.DREAM*

7,Wifey  (Feat. Lil Keed) ※最新MV公開中!

8. Cow boy

9.maybe love u

10.on my Side

11.bby girlll

 

【Elle Teresa“Sweet My Life Japan Tour”】

2022年7月29日(金)広島HERBIE

2022年7月30日(土)沼津RoopSounds

2022年8月7日(日)熊本SPACE

2022年8月14日(日)大阪MadamWoo

2022年8月26日(金)名古屋ORCA

2022年9月3日(土)神戸ANCHOR

2022年9月4日(日)京都KITSUNE

2022年9月17日(土)岩手SICKth

2022年9月19日(月・祝)茨城GOLD

2022年9月30日(金)仙台ART NIGHT CLUB

2022年10月15日(土)福岡Voodoo

 

Photos Hirohisa Nakano / Hair&Make-up kiki / Words Kaori Komatsu / Edit Kaori Watabe

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