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ウーマナイザーより、「乳がん月間キャンペーン」を原宿ラフォーレで開催中

セクシャルウェルネス製品のグローバルリーダー、Lovehoney Groupが展開するセルフプレジャーブランド「Womanizer(ウーマナイザー)」より、乳がんとその治療が患者に引き起こす性機能障害による身体的および精神的な問題に注目し、ヨーロッパ最大の大学病院であるドイツの Charité – Universitätsmedizin Berlin(シャリテ・ベルリン医科大学)と協力して、乳がん患者の性機能障害、セクシャルウェルネス(性の健康)とウェルビーイング(身体的・精神的・社会的に満たされ幸福な状態)に関する共同研究を開始した。この研究は、プレジャー(快楽、快感、悦び等)が乳がん患者のセクシャルウェルネスを向上させる“治癒的な力”を持つ可能性を探求することを目的としている。10月の乳がん月間に伴い、日本国内では、乳がん患者当事者の会あるいは支援団体に寄付する「乳がん月間キャンペーン」を開催する。

研究背景

乳がんは、女性の中で最も発症率の高いがんである。早期発見・早期治療による相対生存率は90%と言われてるが、性的関心や満足度の低下、性的興奮やオーガズム障害などの性機能障害の経験が多く報告されており、治療後も身体的および精神的な負担を抱えていることが明らかになっている。しかし、乳がん患者の性機能障害による身体的・精神的・社会的な影響に関する研究はわずかであるため、それに伴う治療法や心のケアなども限られているのが現状だ。この課題に取り組むために、ウーマナイザーは、シャリテ・ベルリン医科大学と協力し、乳がん患者の性機能障害、セクシャルウェルネス、ウェルビーイングに関する研究を開始することにした。この共同研究は、ウーマナイザーの「Pleasure Fund(プレジャーファンド)」から研究資金を提供。プレジャーファンドは、女性の健康問題に関する研究へ投資するウーマナイザーの投資プログラムだ。

ジェンダーヘルスギャップの是正

女性の健康問題は、これまでに医学や研究の面で軽視されてきた傾向があった。その結果、女性のプレジャー、セクシャルウェルネス、セクシャルウェルビーイングなど、女性の健康問題への理解が乏しく、「ジェンダーヘルスギャップ(男女の健康格差)」が生じていた。シャリテ・ベルリン医科大学のInstitute of Sexology and Sexual Medicine(セクソロジー〔性科学〕・性医学研究所)は、女性や女性の生殖機能を所持するすべての人の健康問題に注目し、ウェルビーイングを向上させるための介入や治療法の研究開発に取り組んでいる。ウーマナイザーは、今回のような研究への投資を通じて、女性の健康状態の改善と医療におけるジェンダーの平等を促進することを目指している。

乳がん治療がセクシャルウェルネスに及ぼす影響

乳がんとその治療は、乳がん患者のセクシャルウェルネスとウェルビーイングに大きな影響を与えている。多くの乳がん患者は、乳房切除術、放射線療法、化学療法を受けることにより、性的自尊心の低下を経験していると報告されている。乳がん治療は、早期の閉経を引き起こす可能性があり、膣乾燥、性交中の痛み、性欲低下など、セクシャルウェルネスに悪影響を及ぼす様々な症状をもたらすことがある。さらに、治療によって性反応(性的刺激への生理的な反応)にも影響があり、膣萎縮が生じ、性的興奮の低下と痛みを引き起こす恐れがある。今回のウーマナイザーとシャリテ・ベルリン医科大学の共同研究は、これらの問題を深く理解することで、乳がん患者のセクシャルウェルネスに寄り添う治療法やケア方法につながることが期待される。

研究内容

今回のウーマナイザーとシャリテ・ベルリン医科大学の共同研究では、ホルモン療法を受けている更年期前の乳がん患者40人と対照群20人を対象に、ウーマナイザーのプレジャーグッズを使用した際の性的刺激への身体的・精神的(主観的)な性反応の研究を行っている。本研究はまだ進行中ですが、2022年10月に開催された欧州性医学会(ESSM)で発表した予備研究の結果では、抗ホルモン療法を受けている乳がん患者がクリトリス(外陰部の陰核と呼ばれる部分)向けのバイブレーターを使用した際に、興奮反応を示し、性反応が確認できた。この研究は、性機能障害の治療におけるプレジャーグッズの有用性を裏付ける情報となる可能性があり、乳がん患者のニーズに対応した介入や治療法の開発につながることも期待される。

乳がんサバイバーであり、セクシュアリティ・エデュケーターのEricka Hart(エリカ・ハート)さんは、28歳の時に両側の乳房に乳がんがあると診断された。ハートさんは乳がん治療を受けている際、女性に限らず、女性器を所持するクィア、トランス、ノンバイナリーなど多様なジェンダーの人々に対する医療従事者の意識不足に気づきいた。乳がんに限らず、がんと闘うすべての”サバイバー”に再び自分と自身の身体とつながることで、自尊心を取り戻すことができると信じており、がんは人のセクシュアリティを消し去ってはならないというメッセージを広める活動をしている。

「がん治療となると、病気の治療だけにフォーカスされて、精神的なケアだったり、性機能障害で悩む患者のセクシャルウェルビーイングに対するケアが無視されがちです。これによって患者は『私がおかしいの?』と病気の影響ではなく、自分自身に問題があると思ってしまいます。実際、私も乳がん治療中に身体も精神的にも苦痛だったので、自分自身で自分の身体とセクシュアリティを取り戻すための努力をしなければなりませんでした。その中で、プレジャーグッズや潤滑剤を使用したセルフプレジャーで性的快楽を再発見することができました。性的快楽を感じることで、解放された気持ちになり、自分の身体と再びつながることができました。今回のウーマナイザーとシャリテ・ベルリン医科大学の研究が、乳がんの治療中および治療後において、プレジャーが身体と心にもたらす”治癒的な力”を持っていることを広められたら嬉しいです」(エリカ・ハートさん)

日本国内 乳がん月間キャンペーン

10月の乳がん月間に伴い、日本国内では、女性のためのプレジャーグッズショップ「LOVE PIECE CLUB(ラブピースクラブ)」のオンラインストアおよびラブピースクラブ ラフォーレ原宿店にて、2023年10月1日~10月31日まで、キャンペーン対象のウーマナイザー商品の売り上げの20%を乳がん患者当事者の会あるいは支援団体に寄付する「乳がん月間キャンペーン」を開催。購入したお客様には、翌月11月に寄付報告とともに、乳房がモチーフのウーマナイザーオリジナル「BOOB ネックレス」をプレゼントする。

ラブピの乳がん月間キャンペーン
期間:2023年10月1日(日)~10月31日(火)
対象店舗:ラブピースクラブ オンラインストア、ラブピースクラブ ラフォーレ原宿店
TEL:03-3475-0411(ラフォーレ原宿代表番号)
営業時間:11:00~20:00
対象商品:ウーマナイザープレミアム2、ウーマナイザーDUO2、ウーマナイザーOG、ウーマナイザークラシックマリリン・モンロースペシャルエディション

INFO

ウーマナイザー
HP:https://www.womanizer.com/jp/

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