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【Event Report】「線は、僕を描く at 百段階段~色彩空間で観る水墨画の世界~」がホテル雅叙園東京にて開催中!

2022年10月21日(金)公開の映画『線は、僕を描く』とのタイアップ企画「線は、僕を描く at 百段階段~色彩空間で観る水墨画の世界~」がホテル雅叙園東京にて2022年10月1日(土)〜11月7日(日)まで開催中です。今回は、私、ライター・辻がGLITTER副編集長・渡部と一緒に内覧会へ参加してきました。映画の世界観を楽しみながら、まだ見ぬ水墨画の魅力に触れることができる展示の見どころをレポートします!

映画『線は、僕を描く』2022年10月21日(金)より全国東宝系にて公開

2020年「本屋大賞」3位、2019年TBS「王様のブランチ」BOOK大賞を受賞した青春芸術小説「線は、僕を描く」(砥上裕將著/講談社文庫)が、『ちはやふる』を青春映画の金字塔に仕立て上げた小泉 徳宏監督を筆頭にした制作チームにより待望の実写映画化(主演:横浜流星)されます。

エントランスに展示されている作品《霞》篠田湖山(劇中登場作品)

本催事は1935(昭和10)年に建築された東京都指定有形文化財「百段階段」を舞台に、水墨画の技法をはじめとし、映画で登場したさまざまな作品が展示されていました! まず、展示会場となる文化財「百段階段」は、ホテル雅叙園東京内で唯一の木造建築。99段の長い階段廊下が繋ぐ7つの部屋の天井や欄間には、当時屈指の著名な画家たちが創り上げた美の世界が描かれていて、部屋へ入るたび、さまざまな時代へタイムスリップしたような感覚が味わえます。

今回の展示における、各部屋の見どころを紹介!

1つ目の部屋は「十畝の間」。ここは、本展のプロローグとなる部屋。水墨画の歴史や道具、技法などが学べるので、映画公開前に訪れる方や、水墨画について詳しくないという方でも展示を楽しめるようになっています。この部屋に立ち寄ることで、これから先の鑑賞をもっと楽しく、より深く知るきっかけになりました。個人的に圧倒されたのは、色彩空間と水墨画のコントラストが素晴らしい2つ目の部屋「漁樵の間」。純金箔、純金泥、純金砂子で仕上げられ、彩色木彫と日本画に囲まれた空間は、まさに豪華爛漫! この部屋からは、映画のサウンドトラックをBGMに、映画に登場する作品の展示がスタート。劇中で登場する水墨画サークルの掛け軸や、レッスンシーンで登場した作品を観ることができ、さらに極彩色の煌びやかな世界と水墨画作品のコントラストが、たまらなく美しいです。
3つ目の部屋「草丘の間」のテーマは“師の教え”。青山霜介(横浜流星)と師匠・篠田湖山(三浦友和)との出会いのシーンで登場する作品や、湖山の一番弟子・西濱湖峰(江口洋介)がドラマチックに描く大型作品が一堂に会する、とっても贅沢な空間。劇中で使用された道具などもあわせて展示されていました。この世界観の没頭率を高め、さらに五感に刺激を与えてくれるのが、展示会場全体に漂う香り。オリジナルブレンドアロマ「大地ノ、墨」だそう。どこか懐かしく、心落ち着く香りをぜひ会場で楽しんでみてください。
4つ目の部屋「静水の間」では原作小説の世界、5つ目の部屋「星光の間」ではコミックス版の世界を堪能。それぞれ貴重な資料ともに、原作の著者であり水墨画家である砥上裕將氏が描いた水墨画作品が展示されています。
6つ目の部屋「清方の間」は、本展最大の見どころでありフォトスポット。精密に再現された湖山のアトリエは、思わず隅々まで見渡してしまうリアルさなので、作品の中に入り込んだ気分になれるはず。そして、この部屋には映画のクライマックスを飾る、あの“重要作品”(撮影不可)もあるのでお見逃しなく!
99段の階段を上がり、最後の部屋「頂上の間」へ到着。ここでは、映画のメイキング映像や、特製掛け軸、出演者の落款印など貴重な資料やアイテムが楽しめます。催事の〆には、自身のなりたい未来を短冊に記す特別企画「短冊は、僕を描く」が。なんとこの短冊、展示終了後には川崎・稲毛神社にてお焚き上げしてくれるそう。しっかりご利益ありそうなので、ぜひ参加してみてくださいね!

Editor’s Note

階段を上るたびに現れる煌びやかな色彩空間。その中で観る水墨画は、より一層、静かで力強く美しい。

内覧会では、映画の監修を手掛けた水墨画家・小林東雲先生が作品の説明をしてくださったのですが、中でも「水墨画は、まわりを描くことで、絵が浮き上がって見えてくる」というお話が印象的でした。

水墨画は、墨1色だけで描かれる世界。つまり、雪や滝など、白い箇所は何も描かれていない「紙」なんですよね。白い絵の具で描いたわけではないんです。言葉だけでは伝わりにくいかも知れないですが、作品を間近で観ればその細やかな技術に感動するはず。もちろん、それ以外にもテクニックはさまざま。そんな奥深さを知れば知るほど、間近で観るほど、水墨画は面白いのかも知れません。

そして、映画を観る前と観た後では、きっと見えてくる世界も感想も違うんだろうなぁと、今から上映日が楽しみ。次回は映画公開後にまた訪れてみたいと思います!

INFO
「線は、僕を描く at 百段階段~色彩空間で観る水墨画の世界~」
https://www.hotelgajoen-tokyo.com/100event/senwabokuoegaku

開催期間:2022年10月1日(土)~11月27日(日) ※会期中無休
開催時間:11:00~18:00(最終入館17:30)
会場:ホテル雅叙園東京 東京都指定有形文化財 「百段階段」
主催:ホテル雅叙園東京
協力:砥上 裕將・小林 東雲・講談社

<チケット情報>
当日券 ¥1,200
特別前売券 ¥1,000(9月30日(金)まで/館内 16:30まで)
学生 ¥600 ※要学生証呈示
未就学児 無料

<販売窓口>
・ホテル雅叙園東京
・オンライン
https://www.e-tix.jp/100event/sen.html

 

Edit&Words Miwo Tsuji

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