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2022.04.06

【my spiritual journey】VOL.6/Adaさん「誰にでも才能がある。そのことに気づき確信するために、占いを活用してほしい」

スピリチュアルジャーニーをしているGLITTERな人をPick-upしていく本連載。

GLITTERでは、スピリチュアルを日常生活に取り入れることも、ウェルネスの一つだと考えています。スピリチュアル=霊的なものと捉えがちですが、シンプルに「魂が喜ぶこと」をすることが、人生を好転させたり、より自分らしく生きることができたり、自分にとってウェルネスな状態へと導くのではないでしょうか。

第六回目の今回は、昨年占い師としてデビューしたAdaさん

 

Adaさんは占いのほか、イラストレーターやグラフィックデザイナー、コンテンツクリエイターなどマルチに活動。

多彩な才能を持ちながらも、自身はメンタルヘルスの不調に長年悩まされてきたという。

そんな経験から、占い師として悩める人々にセルフラブを通して自分と向き合い、自信へとつなげていけるようなアドバイスを行っている。

Adaさんが今後届けていたいメッセージとは…?

@adadotcomdotau

 

占いは当たる当たらないではなく、活用するもの

―Adaさんが占い師の活動を始めた経緯から教えてください。

「昔からもともと、占いには興味があったんです。でもまさか職業としてやるとは思ってもいませんでした。きっかけは2020年の年末、友達と一緒に占いの館に行ったときに、そこの占い師さんに『あなたは占い師になるといい』とアドバイスされたこと。『将来は占い師になって、人に占いを教えることにもなるよ』とも言われて。最初は正直あまり信じられませんでしたが(笑)、占いを勉強してみたいという気持ちはあったので、別の占い師さんにも聞いてみることにしました。そうしたら、そこでも『ちゃんとした占いの師匠を見つけて、勉強するといい』と言われてびっくり。

その言葉を信じてみようと思って、その1週間後には師匠を見つけて、占いの修行を始めました。師匠には西洋占星術を教えてもらって、独学でタロットを勉強しています。修行を始めてから2〜3カ月後にはもう鑑定を始めてもいいよ、と師匠に言われたので、昨年の8月くらいから占い師と名乗るようになり、徐々に鑑定をし始めました。まだまだ修行中の身でもあります」

 

―反響はどうでしたか?

「思ったよりたくさんの反響があって、すごくうれしかったです。『みんな占い好きだな〜』って思いました(笑)。毎朝インスタのストーリーで『毎朝占い』というものを投稿していたのですが、『今朝のAdaちゃんのストーリーズで書いたこと、本当に起こったよ〜!』というコメントをいただいたり」

 

―西洋占星術は、星の配置から導き出す占いですよね。

「そうです。星の配置を見るために活用されているものがホロスコープです。鑑定の際には生年月日や出生時間、出生地をお伺いして占います。西洋占星術は統計データなのである程度当たるのもまだわかるのですが、タロットカードは占いの中でもとてもスピリチュアルな要素が大きくて、人の潜在意識にアプローチしてカードを引き、読み解いていくもの。以前は『占い師の読み方によってアンサーが違ってしまうのでは?』と思っていたのであまり信じていなかったのですが、自分でやってみたらとにかく当たる。それを実感してから、どんどん占いの世界にのめりこんでいきました」

 

―Adaさんは霊感はあるタイプ?

「霊が見えたりするタイプではありません。怖いものだと思ってしまっているので、できれば見たくないです(笑)。でもオーラが見えたりすることはあります。特に、具合が悪いときに見えるんです。ある日電車に乗っていたら、なぜか腰も肩も痛くなり、具合が悪くなって座りながらうつむいていたんです。そしたら突然、虹のようなものが目の前に見えたので、『え?』と思ってまわりを見渡したら、電車に乗っている人のオーラを放っていて、それが虹のようになっていたみたいで。さすがにそのときはびっくりしました」

 

―それは完全に、見えてますね(笑)。Adaさんはどんな思いで占いの活動をされていますか?

「占いは、自分の本質を知ることができるものだと思っています。ホロスコープやチャートを見ることで、『自分ってこういう人間なんだ』など、自分でも気づいていなかった得意なことや、特徴を知ることができます。『自分はこのままでいいんだ!』と確信を持ってもらったり、何かに迷っている人の背中を押すことができたらうれしいです。あと占いのいいところは、嫌なことがあっても星まわりのせいにもできるところ(笑)」

 

―うまくいかないのは、星まわりが大きく影響している時もあるということでしょうか

「はい。例えば星の位置が悪いと、問題を解消しようと動くよりはじっとしていたほうがいい場合もあります。全てが星のせいではないですが、星の動きが原因で不調を起こしている時はあります。星の動きを理解していたら、対処することができますよね。例えば、水星逆行中に友人と喧嘩しがちな人は、「今は水星が逆行しているから言葉に敏感なんだ」と理解すると、対処できそうですよね。

このご時世、どう生きていけばいいのか悩んでいる人は多いと思います。『自分には何もない』と思い悩んでいる人もいるかもしれません。でも、人は誰しもが才能を持っていて、才能がない人なんていないんです。私自身、10代の頃から長いことメンタルヘルスの不調を抱えてきて、ずっと薬を処方されながら暮らしていました。自分にも自信がなかったし、体も常に不調気味なのでとても辛かったです。イラストレーターになる前は介護職に就いていたのですが、仕事ができないほどにまで悪化してしまい、仕事を辞めて4年間、ほとんど寝ているだけの日々でした」

 

―それは辛いですね……。

「当時はできないことがあると自分を責めたし、やりたくないことがあると、それは自分の甘えなんじゃないかと思ったり、自己肯定感がとても低かったように思います。でも占いがあれば、その人の得意なもの、もともと持っている魅力を引き出すことができる。自分の占いではそんなふうに、セルフラブの考えにもとづいた鑑定をしたいと思っています。

師匠が『占いは信じるものじゃなくて、使うもの』といつも言っていたのですが、本当にそうだと思っていて。使ってみて当たらなければ信じなければいいし、使ってみて当たれば信じればいい。生きるためのツールとして活用してもらえたらと思います」

―Adaさん自身は、どうやって乗り越えたんですか?

「もともとなぜ心の病になったかというと、母親の存在が大きく影響していたと思っています。自分の母はいわゆる“毒親”で、何をするにも『あなたは何をやってもちゃんとできない』『頭が悪いんだからあなたはできない』といったような言葉を言われ続けていたので、20歳くらいまでずっと『生きていたくない』という気持ちを抱えていました。小さい頃から絵を描くことが好きでイラストも学びたかったけれど、母に『イラストでは食べていけない』と言われて諦めていました。具合が悪い時は思考が歪み、大変な反抗をしてしまったこともあります。多分、母親も初めての子育てで「(母親の思う)一般的な常識」を私に教えたかったんじゃないかと今は思います。

病で寝込んでいたある日、父親がiPadをプレゼントしてくれたんです。そのiPadでイラストを描いてSNSに投稿していたら、友人が目に留めてくれて仕事の依頼が来るようになり、イラストレーターとして活動するようになりました。

自分のやりたいことで仕事ができるようになって、だんだんと不調も改善されていきました。でも一番大きかったのは実家を出たことかもしれません。家庭でも職場でも、自分が嫌な環境に身を置かないということはとても大事です。無理してその場にとどまらなくてもいいんです。そうやって環境を変えていくなかで徐々に回復して、10年間飲み続けてきた薬を昨年やめることができました」

 

Adaさんのイラスト

 

「言いたいことが言えないときは、『POISON』を聴いてください(笑)」

―Adaさんの占いでよくある相談はどんなことがありますか?

「やっぱり仕事、お金、恋愛と結婚が3大お悩みですよね。何事にも考え方の転換が大事だと思います。例えば『やりたいことがない』というお悩みだったとしたら、そもそもやりたいことがない人っていないんです。でも、私のように育ちの環境が悪かったり、長いこと心を蝕まれるような職場や環境にいたならば、やりたいことに耳を傾けられない状況だったかもしれない。それを占いによってその方の得意なことや向いていることをお伝えすることで、自分の使命や魂が喜ぶことを思い出す作業のお手伝いができればと思っています。

恋愛も今までの積み重ねがあるから、思考の癖がついてしまっている場合があります。ダメな相手ばかり選んでしまうならば、まず『なぜ恋愛するんだっけ』というところを考え直すといいかもしれないですね。

クローゼットを開けて、たくさん服があるのに着る服がないって時、ありませんか? それと同じ現象で、あれもこれも抱えているとわからなくなってしまいます。なんにせよ、自分の本質を思い出して無駄なものを削ぎ落としていくことで、自分が求めているものは何かというのはわかってくるものなのではないかと思っています」

―なるほど。大人になるといろいろ経験してきたぶん、考え方が凝り固まってくるのかもしれませんね。いわゆるトラウマのようなものを抱えている人も多いのではないでしょうか。

「ほとんどの方が何かしらのトラウマを抱えているとは思いますが、それがどこにあるかは人それぞれです。根本的な問題を解消していくのに、占いは役立つとは思います。すべての人に今言えるアドバイスとしては、自己肯定感を高めたい場合にはアファメーションがいいと思います」

 

―どんなアファメーションがおすすめですか?

「一日の終わりに、ノートにその日やったことを5個、褒めて書くというアファメーションはおすすめです。例えば洗濯物を干ししてえらい!とか、歯を磨いてえらい!早起きしてえらい!とか、なんでもいいんです。自分のことを少しでも褒めることを積み重ねるだけで、自己肯定感が上がり自信につながっていきます。それでもなんかイライラする〜!とか、感情をコントロールできない時は氷を握るといいですよ。ちょっとした刺激があるので、握るだけでスッと落ち着くことがあります」

 

―誰でもすぐにできていいですね!

「あと、『言いたいことが言えない』なんて人は、反町隆史さんの『POISON』を歌うか聴くかしてください(笑)」

 

―(笑)。「言いたいことが言えないこんな世の中じゃ〜♪」という歌詞ですよね。

「はい。ちなみにこの曲は、イントロ部分を赤ちゃんが聴くと泣き止む周波数が出ているらしいです。YouTubeで実際に実験した動画が出ていて話題になっていました」

 

―そうなんですね! 心も体も、自分ですぐにできる対処法を知っておくことが大切ですね。

「そうですね。いろんなことを抱えてどうしてもダメだ、無理!となったら鑑定をぜひ受けに来てください(笑)」

 

―最後に、Adaさんがこれから目指していることを教えてください。

「今は西洋占星術がメインですが、もっと占いの幅を広げていきたいですね。占いに抵抗がある人も手相は自分の手に刻まれているものだから、案外すっと見せてくれたりするんですよね。そんなふうにあらゆる鑑定ができるようになることで、いろんな人が気軽に相談に来てくれるのではないかと思っています。なので、他にもいろんな占術を勉強していきたいです。

そして、一人でも多く人生に迷っていたり、悩んだりしている人たちのサポートをしていきたい。自分自身がメンタルヘルスの病にかかっていた経験があったからこそ、セルフケアを含めたアドバイスができると思います。『本当に先が見えない』と感じている人もいると思いますが、明けない夜はないです。ゆっくりでもいいから前に進めるようになってほしい。本当に辛いときは、どんなヒーリングをしても無理なときは無理なんですよね。寝るしかできないときは、寝てていいんです。どんな状態でもみんなに生きている価値はあるということを知っていて欲しいと思います」

 

Ada’S FAVORITE SPIRITUAL ITEM

クリスタルや天然石

クリスタルを湯船に入れて、クリスタル浴をよくしています。ローズクォーツやアメジスト、水晶などお湯に入れてもOKなもので。気持ちの問題かもしれませんが、浄化される感じがします。

 

パロサント&セージ

空間が淀んでいる感じがしたら、パロサントやセージを焚いています。

 

EDITOR’S NOTE

By Sonomi Takeo

まず、反町隆史さんの「POISON」、つい口ずさんでしまうのはそういうことか!と、うなずきまくりでした(そこ?笑)。

思春期の頃からメンタルヘルスの不調に悩んでいたAdaさんですが、長い年月をかけて克服したという経験をお持ちだからこそ、アドバイスできることがたくさんあるのだと思います。占いは当たる・当たらないではなく、ツールとして活用すればいいとおっしゃっていましたが、占いに委ねるのではなく、最終的な判断は自分ですればいいと思えばもっと気軽に受けられる人も増えるかもしれないですね。

まずは自分をよく知ること。そして褒めてあげること。その大切さを改めて気づかされました。

 

Photo by Ada

Edit by Sonomi Takeo

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