〜Just the two of us The Beauty of Duo〜モア・ザン・ワンが生み出すトランスフォーム
自分らしく生きる個の時代といわれているけれど、それはひとりで世界を生きるという意味じゃない! 得意なことがみんな違うから、それぞれのいいところを掛け合わせていけば、世界は広がる、変わっていく。ひとりでも大丈夫。でも、2人はもっと、こんなにも楽しい!
Coco and Breezy
“自分がもうひとり”はクールで最強!
コリアーナとブリアーナは、生まれた瞬間からデュオな一卵性の双子。2009年にニューヨークで、それぞれの愛称を冠したアイウェアブランド「ココ&ブリージー」を立ち上げる。大人のみならず、キッズ用も発売して、子どもたちがメガネへのポジティブさやスタイルを表現できるキャンペーンを展開。また音楽とダンスを愛する2人は、DJとしても活動。カリフォルニアで行われる一大音楽フェス「コーチェラ」に、今年出演することが発表されたばかり! DNAレベルでセンスが合い補完し合う2人は、ニューヨーク州北部に、大自然の中のリトリートをプロデュースするなど、それぞれの“好き”をどんどん実現する。
ZENNIオプティカル(度入りなどメガネのこと)とコラボしたプラネットCBプロジェクトは、キッズたちへスタイリッシュなメガネを届けることでメンタルヘルスをサポート。
公式サイト:https://cocoandbreezy.com/
Instagram:https://www.instagram.com/cocoandbreezy/
Sachi.LA
違いがプラスにトランスフォーム!
妹のチヨさん(写真左)と姉のサチさんは、ロサンゼルスのスタイリッシュなエリア、カルバーシティで、リテール兼カフェ&コーヒーショップを営業する。リアリスティックなアプローチをとる派の姉は、こよなく愛するプラントを、アイデアパーソンな妹は、モデルとしても活動するかたわら、ファッションアイテムを店内で展開する。タイプが異なり、意見が食い違うことも多いけれど、それが逆に2人がさまざまな問題を一緒に解決してこられた理由。それぞれの弱みが違うから、だから補い合える。強みに変えられる! これからも、日本というルーツとショップを通じて、「幸」=ハピネスを発信し続ける。
MATCHAはアメリカで大人気メニュー。オリジナルのマッチャパウダーやホウジチャパウダーも販売する。
公式サイト:https://www.sachi.la/
Instagram:https://www.instagram.com/sachi.la/
AREA
Slaven Vlasic/Getty Images
ジェンダーの、フリュイドの 、その先へ!
2013年、ベケット・フォッグとピオトレック・パンスチュックがニューヨークで創設したブランド、「エリア」。独特なテキスタイルやオリジナリティが評価され、CFDA(米ファッションデザイナー協議会)のアワードにも選出。“男女”のデザイナーが手がけるウィメンズのファッションブランドとして、自身のコレクションを「ハードコアなフェミニティ」と評したうえで、「昨今、マスキュリンやフェミニン、またはそうでないかを人々が語っているが、我々にとって何の意味もなさない。単に楽しむだけ」という。 このデュオだからそう言える、つまりファッションは楽しむもので、定義やカテゴリーのためではないのです!
公式サイト:https://area.nyc/
Instagram:https://www.instagram.com/area/
Kin Euphorics
Gotham/GC Images
リアルを生きる私たちのブランド
スーパーモデル、ベラ・ハディッドと、友人でビジネスパートナーのジェン・バチェラーが始めたブランド、「キン ユーホリックス」。アイテムはいたってシンプルで、アルコール抜きだけど、酒を飲んだような気分を味わえる“ノンアル”ドリンク、キンのみ。味も価格も保ちつつ、体に害をもたらしかねない、酒の短所を含まないドリンクを開発し、これまでの市場にありそうでなかった商品を世に送ることに成功した。ベラは、ソーシャルで人間味あふれる投稿をするなど、リアルな訴求や欲求を投影するのが上手。タッグを組むのが友達なら、心強さは倍増。いろいろな意味でインフルエンスのあるブランドです。
公式サイト:https://www.kineuphorics.com/
Instagram:https://www.instagram.com/kineuphorics/
Public School NYC
Slaven Vlasic/Getty Images
パブリックの学校のような多様性
ネットで検索すれば、その地元の公立学校の情報が出てきてしまうぐらいのユニークさを持つ、「PSNY」。アジア人のダオイー・チョウとアフリカンアメリカンのマックスウェル・オズボーンのデュオデザイナーのブランドだ。立ち上げ当初より、米『VOGUE』で取り上げられるなど注目され、ニューバランスなどクールなコラボプロジェクトが後を絶たない。そして、自分たちのアイデンティティを遺憾なく表現し、ブラック・ライブズ・マターやアジアンヘイト、そしてポリティクスに意見があれば、ファッションやクリエイションを通じて声をあげる。まさに、メルティングポットなニューヨークそのもののような2人だ。
公式サイト:https://www.publicschoolnyc.com/
Instagram:https://www.instagram.com/publicschoolnyc/
Edit&Words Megumi Yagihashi
※本記事は『GLITTER』vol.4(2022年5月6日発売号)に掲載されています。