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2022.06.16

Clinic Beauty Transformers 美容医療でトランスフォームした人たち /02.愛沢えみり

美容医療の中でも最もハードルが高いイメージの美容整形。手術のリスク、ダウンタイム、高額なお金、周囲からの反応、気になることはたくさん。それらのリスクを受け入れた上で、自分をもっと好きになるための方法のひとつとして美容整形を取り入れた人たちがいます。そんなお二人にインタビューをしてわかったこと。それは美容整形したことでメンタルが前向きに変化したという自己肯定感の高まりでした。

SNSにとりつかれて映える人形顔へ。美容整形繰り返し時代!


「20歳のときに歌舞伎町のキャバクラで働きはじめ、21歳のときにお店を変えました。そのお店で仲よくなった女の子が目と鼻を整形して、キャバクラ映えする顔に変化。『いいな~! 私も売れたいし、キャバ映えする顔になろう』という、最初は軽いノリで何も考えずに病院に行きましたね。ただ、誤解されてしまいがちですが、実際に顔が可愛くなったから人気が出たということではなく、顔に自信が持てたことによる前向きさと絶対に売り上げをあげたい!という強い気持ちの相乗効果でナンバーワンになることができました。26歳のころには、目はもっと大きく、鼻すじをシャキーンと小鼻を小さくして、人形のような顔にしたくなり、鼻翼縮小、目の二重の幅を広げる二重全切開。周りのキャバクラ仲間にも整形している子が多かったので『負けてらんない!』という、夜の世界の謎の争いをしていました(笑)。当時、インスタがちょうど流行っていたから、とにかくインスタ映えしたくて、よりお人形さんに近づけるために金髪にしたり。インスタにとりつかれていたから、可愛い写真をアップするための美容整形を繰り返すって感じでしたね」

現在は修正時代に突入! 年齢にふさわしいナチュラル感をめざして。


「30歳のときにキャバクラ引退を決意。それまでは夜型でしたが、ある日、昼間に歩いているときに周りを見渡したら『自分、めっちゃくちゃ変かもしれない。自然光の下ですごい浮いている!』と世間とズレていることに気づいたんです。世の中の普通が私の普通ではないって。徐々にとかではなく、ある日突然ハッとなりました。『なんでこんなに金髪なんだろう、なんでこんなに目が大きいんだろう、なんでこんなに鼻が高いんだろう』って(笑)。思い立ったら即行動するタイプなので、すぐに病院に行って『なおせますか!?』と。二重の幅を狭めて、鼻を低く修正し、30歳の私の感覚にチューニングした感じです。段々と自然な感じに戻しています。やっぱり、人の美意識って年齢で変化するので、周りの友達でも若いころにやった整形を修正している子は多いですよ」

ファッション、ヘア&メイクと同じ感覚で、時代に合わせて美容整形を取り入れる。


「私の場合は顔が変わりすぎて人生、3転生くらいしている感じですね(笑)。もう昔の写真を見ると、本当に自分なのかわからなくなるくらいです。ファッションやヘア&メイクと一緒で、その時代のトレンドがあるから、大きな手術でなければ顔だって自分の好きなように変化させてもいいと思うんです。美容整形に関する質問に多いのが、変えられないことに悩んでいること。私は昔から割り切っていて、できないことは仕方ないって思っています。何年も悩んでいるより、美容整形してどうしてもイヤだったらなおせばいいと思ってやってきました。とはいえ、やりすぎて自分の理想通りに戻らなかった部分も当然あります。浅はかだったかなって思うけど、やってしまったことはしょうがない。私は変えられないものは受け入れる性格。逆に変えられるものは変えようとします」

整形はリスクを伴うこと。自分の決断を受け入れて前に進む。

ブラックワンピース ¥17,820、パンプス ¥17,380〈ともにエミリアウィズ〉 ピアス¥33,000、シルバー太チェーンブレス ¥80,300、ゴールドバングル¥44,000、シルバー細チェーンブレス ¥29,700、シルバーバングル ¥44,000〈すべてLORO〉 イヤカフ 各¥1,480、リング ¥2,180〈以上u.tokyo〉 ビッグパールブレス ¥8,760、クリアチェーンブレス ¥7,200〈ともにトゥワクリム〉


「ただ、本当になおせないリスクもあることに向き合ってから、美容整形を決断するようにはしています。私の場合は人中短縮という鼻の下から上唇の間を短くする手術を考えたときに美容整形って奥深いなって実感しました。医師から手術をした場合、真顔のときはお人形さんみたいになれるけど、笑ったときは確実に不自然になるよって言われてすごく悩みました。人間って表情が大事だし、真顔でいるときよりも笑顔を大切にしたいと考えたので、その手術はやめました。笑顔が変になっちゃうオペは私には向かないなって」

発売中の『GLITTER』vol.4(2022年5月6発売)では、本インタビューの続きを掲載中! 本誌テーマの『Transformers! NEW OLD/NEW ME!! 〜変化変容で新しい自分へ〜』についてももっと深掘りしています。誌面でしか見れないポートレートもお見逃しなく!


■PROFILE■

愛沢えみり
1988年9月1日生まれ、神奈川県出身。元キャバ嬢の女性社長。歌舞伎町No .1キャバ嬢、雑誌の専属モデル、会社社長として活躍し2019年にキャバ嬢とモデルを引退。現在はアパレルを中心に美容・メディア事業等を行っている。医療機関専売化粧品のノウハウから生まれた肌の基準をひとつ上げるスキンケアブランド『norm+』を4月にリリース。


Photo Kentaro Kambe / Styling Eriko Matsuya / Edit&Words Nahoko Ishii

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