デリケートゾーンが臭い原因と対策。おすすめのアイテムも【スプレー・シート・クリーム別】
人には相談しにくいデリケートゾーンの悩み。なかでもニオイが気になる人は少なくないはず。今回はニオイの原因と対策や、かゆみ・黒ずみ・おりものなどの悩みの原因と対策を産婦人科医の髙橋怜奈先生が解説。GLITTER編集部がおすすめするデリケートゾーンのケアアイテムもご紹介。
【目次】
デリケートゾーンが臭い……原因は?
デリケートゾーンのニオイが気になるのはなぜ? まずは3つの原因について解説。
(1)汗やムレ
通気性の悪い下着やナプキンなどをつけることで汗やムレが生じ、高温多湿な環境に。すると雑菌が増殖しデリケートゾーンのニオイの原因になってしまう。
(2)尿などの排泄物
ヒダがあったり、体に埋もれていたりするデリケートゾーン。その構造上、尿やお通じなどの排泄物を完全に拭き取ることは難しく、時間が経つとニオイの原因に。
(3)膣炎
膣に炎症や病気がありニオっているケースも。ニオイだけでなくおりものがいつもと違う、しこりがあるなどの場合はすぐに病院へ!
ただし、髙橋先生によるとデリケートゾーンがある程度ニオうのは自然なことだそう。「デリケートゾーンが無臭ということはありません。膣には善玉菌がいるので、なにも異常がなくてもすっぱいニオイがするのは普通のことです。無臭ではないからといって気にしすぎないでくださいね」と高橋先生。
デリケートゾーンのニオイに! 対策3選
デリケートゾーンのニオイが気になったらどうすればいい? ここでは対策をご紹介。
デリケートゾーンを適切に洗う
しっかり泡立てたソープで撫でるようにやさしく洗うのが正しい方法。ニオイの原因になる恥垢(ちこう)はヒダに溜まりやすいので、指で広げて泡でなぞるように洗って。洗い残しがないか鏡でセルフチェックをするのもおすすめ。タオルやスポンジを使ったゴシゴシ洗いや、膣内まで洗うのは絶対NG!
「顔にしないことはデリケートゾーンにもしないでもらいたいなと思います。その名のとおりデリケートな場所なので、泡だけが触れるくらいにやさしく洗って欲しいですね。また、膣内まで洗ってしまうと自浄作用が壊れて悪玉菌が増え、ニオイの原因になります」
専用アイテムを活用する
洗うときもボディソープはNG。デリケートゾーン専用のソープを活用しよう。またトイレットペーパーだけでは経血や排泄物などを完全に拭き取れないため、専用のウェットシートを使うのがおすすめ。ウォシュレットのビデ機能は使いすぎると膣炎や膀胱炎の原因になることがあるので、気になるときだけにとどめて。
VIO脱毛をする
陰毛があることで高温多湿な環境になりやすいデリケートゾーン。脱毛をすれば経血や排泄物が陰毛につかず清潔に保つことにつながる。デリケートゾーンを拭きやすくなるというメリットも。
ニオイ以外のデリケートゾーンの悩みの原因&対策
ニオイ以外にもあるデリケートゾーンの悩み。ここではかゆみ、黒ずみ、おりものにまつわる悩みの原因と対策を解説。
かゆみ
かゆみの原因は大きく分けると、ムレなどが原因で起こる「接触性皮膚炎」と「膣炎や性感染症」の2つ。
(1)接触性皮膚炎
下着やナプキン、経血などが汗やムレの原因となってかゆみを引き起こす。
・まずは婦人科へ
・下着は通気性のいい綿素材や縫い目のないシームレスなものを身につける
・ピルで経血量や生理の回数を減らす
・ナプキンが原因でかゆい場合は月経カップやタンポンを使うのもひとつの手
(2)膣炎や性感染症
カンジダ、トリコモナス膣炎など菌や微生物への感染が原因でかゆみが起きる。おりものが増えるケースも。
・婦人科での洗浄や処方される薬を用いた治療
・カンジダはデリケートゾーンの善玉菌が減ることで起きる。洗いすぎやボディソープでの洗浄はストップして
・免疫力が下がって発症することもあるカンジダ。睡眠や食事など生活習慣の見直しを
「デリケートゾーンのかゆみは原因によって対策が異なります。自己判断は難しいので、まずは婦人科で調べてもらいましょう。また、プールや性行為が原因で感染するトリコモナス膣炎の場合は、パートナーも一緒に治療をすることが大切です」
黒ずみ
黒ずみの原因も大きく2つ。「女性ホルモン」によるものと「摩擦」によるものがある。
(1)女性ホルモン
デリケートゾーンや乳首は女性ホルモンの分泌によって黒くなることがある。黒ずみは自然な生理現象であり、体が正常に働いている証拠でもある。
(2)摩擦
摩擦による刺激があると細胞を守るためにメラニン色素が増え、黒ずんでしまう。下着による摩擦や、かゆみがあり掻いてしまうことが続くと黒ずみの原因に。
・肌に合う下着を身につける
・掻く、こするなどの刺激を避けて適度に保湿する
・美容外科、美容皮膚科、婦人科などのクリニックで処方される薬やレーザーによる治療
「デリケートゾーンは物理的に刺激がある場所なので、黒ずみができるのはとても自然なことです。完全に黒ずむとセルフケアでの対策は難しいため、刺激を避け適度に保湿するなどの予防が大切になります」
おりもの
おりものは生理がある年齢のうちは必ずある。排卵日や生理前に量が増えるなど生理周期による場合はあまり心配はいらない。色は透明、白っぽい、ちょっと黄色っぽいものであれば様子見でOK。
ただしカンジダや、トリコモナス膣炎、クラミジア、淋菌などの性感染症、子宮頸がんでもおりものが増える可能性があるので要注意。
・おりものシートを活用する
・おりものがいつもと違う、しばらく婦人科検診を受けていない、パートナーが変わった、気になる性行為があるなどの場合は婦人科へ
ニオイ対策におすすめ! デリケートゾーンケア商品6選
ここではGLITTER編集部おすすめのデリケートゾーンケアアイテムを紹介。スプレー、シート、クリームなどをうまく活用してニオイケアを。
スプレー
ビオトゥルム フェミニンデュオスプレー
デリケートゾーンの気になるニオイをリフレッシュするスプレー。新鮮なオーガニックの乳清から生まれた天然成分がデリケートゾーンの肌をすこやかに整える。スクワランとホホバ種子油などうるおい成分も配合。
ドクターシーラボ 薬用フェミニケートミスト
美容皮膚科学発想の低刺激ミスト。殺菌効果のある薬用成分を配合。ドクターシーラボならではのスキンケア処方によって肌をすこやかに保つ。ポーチに入るコンパクトサイズも魅力。さわやかなローズの香り。
シート
ピュビケア オーガニック フェミニン コットンシート 無香料
やわらかな大判のオーガニックコットンに天然植物成分をたっぷり含ませたウェットシート。個包装になっていて持ち運びしやすい。天然成分99.7%、オーガニック成分88%、オーガニックの世界基準であるCOSMOSオーガニック認証を取得。
ロリエ デリケートフレッシュシート
ニオイの元になる汚れやムレ感をすっきり拭き取るウェットシート。デリケートゾーンの肌にやさしい弱酸性でアルコールフリー。無香料。トイレに流せるところも魅力的。
クリーム
アルジタル デリケートハイジーン ニアウリクリーム
下着の摩擦によって起こるかさつきを予防するクリーム。肌を保護するグリーンクレイのほか、15種類の植物成分を配合するなど100%天然由来の成分でできている。さらっとなじんでベタつきにくい。顔を含めた全身の保湿クリームとしても使える。
アンティーム オーガニック アンティーム ホワイト クリーム
デリケートゾーン専用の保湿クリーム。オリーブオイルから抽出した成分などを配合し、デリケートゾーンの肌にうるおいをもたらし明るい印象に導く。ラベンダー、イランイラン、オレンジなどの精油をブレンド。Vライン、ワキ、乳首にも使える。
Word&Edit Kaori Hasegawa