【Event Report】BTSの後輩・&TEAMがデビューショーケース『First Howling : ME』開催!
HYBE LABELS JAPAN 初のグローバルグループ・&TEAM(エンティーム)が、2022年12月7日(水)にデビューを果たした。日本を皮切りにグローバルを舞台に活躍するアーティストを生み出すプロジェクト「HYBE LABELS JAPANグローバルデビュープロジェクト」のオーディション番組『&AUDITION – The Howling -』で選ばれた、EJ・FUMA・K・NICHOLAS・ YUMA・ JO・HARUA・TAKI・MAKI の9人で構成されたグループだ。異なる出発点から繋がった彼らは、「それぞれ個性を持つ9人が一つのチームとなり、多様な世界を結びつける」という意志を掲げている。 デビューEPは、オリコンデイリーアルバムランキング初登場1位を獲得し、iTunesアルバムチャートでも1位という快挙を達成し、デビュー早々世界中から注目されていることがうかがえる。
そんな彼らのデビュー記念ショーケースイベント『&TEAM DEBUT SHOWCASE[First Howling : ME]』が12月8日(木)に東京体育館で開催され、約1万人のファン=LUNÉたちが華々しいデビューイベントをを見守った。YouTubeで全世界同時配信されたスペシャルライブ&トークの模様をお届けする。
ⒸHYBE LABELS JAPAN
オオカミをコンセプトとしたメッセージVTRで会場を惹きつけ、その流れのままステージセンターの幕が上がり&TEAMが登場。会場中のペンライトがブルーに染まる中、デビュータイトル曲『Under the skin』を披露した。デニムと黒を基調としたクールな印象の衣装に身を包んだ彼らのパフォーマンスは、力強くも緊張感があり、デビューに懸ける熱い想いが伝わってくる。「We link! &TEAMです!」と元気に挨拶した後、その挨拶の意味を訊かれたリーダーのEJは「&TEAMは、僕たちが LUNÉの皆さんをはじめ、人と人、多様な世界を結びつける存在になるという縁、繋がりをテーマにしたグループなので、“つながり”を表す“LINK”という言葉を使いたくてこの挨拶にしました」と説明し、ここからは個性豊かな自己紹介タイムへ。
EJ「温かい牛丼が好きな、あたたか~いみんなのリーダーEJでーす!」
FUMA「LUNÉの皆さんもメンバーも世界も護るSP、FUMAです!」
K「カッコイイ、カワイイ、キングのKです!」
NICHOLAS「目力に自信があります! クールにみえてホットなNICHOLASです」
YUMA「ハッピーエネルギー全開、美肌マルチプレーヤー、YUMAです」
JO「ピュアな&TEAMのカルシウム、JOです」
HARUA「几帳面な裏のお兄ちゃん、HARUAです」
TAKI「&TEAMの天然ムードメーカー、TAKIです」
MAKI「こんばんわん! マルチリンガルな大型犬、&TEAMの末っ子、MAKIです」
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和気あいあいとした自己紹介を終え、徐々に緊張がほぐれてきたのを感じた。続いては、メディア向けにスチールフォトセッション&ムービータイムへ。グループフォトでぎゅっとセンターに集まる際にも、「ギュギュッ!」と言いながら戯れ合うメンバーたち。手でグループロゴを作ってお揃いのポーズで決めたり、カメラに向かって手を振る姿にLUNÉたちは釘づけとなった。ソロ撮影では、メンバーからのリクエストで投げキスをするEJや、キングポーズを繰り出すK、「かっこいい!」の声に思わず照れ笑いのNICHOLAS。SPの真似をするFUMAや、ポーズの合間に白湯を飲むシチュエーションを再現するYUMAにはメンバーと会場から笑いが。スタイルの良さが際立つJOはムービー撮影でダンスを決め、うさぎポーズを披露するHARUAには「かわいい!」の声が漏れた。ポーズからも天然さが溢れ出ているTAKI、ワンワンポーズで会場を沸かせるMAKIなど、それぞれの個性とメンバー同士の仲の良さが感じられる撮影タイムだった。会場の客席をバックにグループ全員での撮影では指ハートやピースなど初々しさも滲み出るポーズでフォトセッションは終了。
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メディアへのお披露目の場でもある今回のショーケースイベント。発売したばかりのデビューEP『First Howling : ME』について、じっくり話を聞いていく。収録された4曲にはそれぞれにストーリーが盛り込まれ、YUMAは「自分自身の本当の想いに気づいた9人が新たな旅路に出ていくのを表現している」と説明。『Under The skin』についてKは「メンバーの変わりたい、一歩踏み出したいという強い意志が込められていて、多様な9人が心の声に気づいて声を上げる模様が描かれています」とコメント。『Scent of you』は、「本能的に同じ思いを持っている誰かに惹かれていく瞬間を歌詞やサウンドで表現しています」とHARUA。収録3曲目の『バズ恋(BUZZ LOVE)』をMAKIは「何も変わらない毎日を変えてくれた人への溢れ出す想い、心の中でバズっている感情をポップに表現しています」と緊張しながらも歌へ込められた意味を紐解く。TAKIが「&TEAM 誕生のきっかけとなった『&AUDITION – The Howling -』のシグナルソングでもある『The Final Countdown』を&TEAM ver.として収録しています 」と語る、想い入れの深い1曲もパッケージされている。「4曲それぞれのストーリーは、僕たち自身のストーリーにもなっている」とJOが話すように、テイストが違う楽曲が&TEAMの魅力や個性を存分に感じられる1枚となっている。
『Under the skin』の印象的な部分について訊くと、「サビの部分がサウンドもダンスも自分の内にある高まった思いを世界にファイリングしている感じがして印象的」とEJが語り、サビのポイントアームの振り付けをNICHOLASがレクチャー。会場のLUNÉたちと一緒にポイントアームの振りをすると「僕たちよりも上手です!」と会場に向けてニッコリ。制作中のエピソードを掘り下げたビハインドトークでは、Kが「オルタナティブロックということと、歌詞をはっきり言わないといけなくて、特にサビを歌うメンバーが大変だった」とレコーディング中の苦労を明かした。YUMAは『Under the skin』を初めて聴いた時の気持ちについて「一度聴いたらメロディを全部歌えるくらいめちゃくちゃ良くて、この曲でデビューできることがとても幸せ」と感情を噛み締める場面も。4曲の中で一番好きな曲についてMAKIは『バズ恋(BUZZ LOVE)』を挙げ、「LUNÉの皆さんへの想いが歌詞に込められているので、皆さんのことを想いながらレコーディングしました」と曲を口ずさんだ。
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『Under the skin』のMVは世界から孤立したオオカミ少年がテーマ。ストーリー性の高い本作についてHARUAは「9人のそれぞれ心の中にある想いが描写されたシーンが多く、&TEAMのオリジナルストーリーに繋がるような映像もあるので細かいところまで楽しめると思います」と見どころを発表。同曲は、Webtoon・Webノベルで公開されているオリジナルストーリー『黒の月:灰色の都市』とコラボレーションしており、ストーリーやコンテキストを共有。「オリジナルストーリーを読んでもらえると楽曲やMVをもっと楽しんでいただけるのかなと思います」とFUMA。「皆さん読んでくれましたか?」の呼び掛けに会場からは拍手が。さらに鑑賞ポイントとしてTAKIは「2サビ後のJOくんのストーリーが好きで、歌声もマッチしていて印象的です!」とコメント。演技初挑戦だったKは泣く演技に苦戦したと言い「坂口健太郎さんに瞬きしないで涙出るんじゃない?と言われて試したり、悲しい状況を考えたりしても泣けず……。すごく集中して演技したらうわーっと泣けたので、あの時間は表現者として、表現するうえで大切な時間でした」と振り返った。
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『Under the skin』のMVを改めて鑑賞し、『Scent for you』の初パフォーマンスへ。目まぐるしく変わるフォーメーションに魅せられる楽曲。トラッドな衣装もマッチし、グループの魅力が存分に発揮された。圧巻のステージの後は、メディアからメンバーへの質問コーナーで&TEAMをさらに深掘り。「デビューにあたり、大きな反響があるがプレッシャーは感じますか?」という問いに、TAKIは「BTSさんのように世界に通用するアーティストになりたいという気持ちが強く、プレッシャーを乗り越えられたと思う。本当にすごく貴重な体験をしていることに感謝しつつ成長していきたい」と力強く今後の展望を見据える。「2年前のI-LAND後の自分にコメントするなら?」と訊かれると、Kは「ゴールが見えなくてもやるべきことを一生懸命に真摯に向き合っていれば、点と点が線につながる日が来るよと伝えたい」と過去の自分を思い返すような一言を。「&TEAMとして楽しみにしている活動」についてHARUAは「今はすべての活動が初めてで全てのことが楽しみ。これからもっと&TEAMの名前を知ってもらって世界中のLUNÉの皆さんに会いに行くことを楽しみにしている」と真っ直ぐ前を向いた。海外メディアからの質問に、NICHOLASが英語、EJが韓国語で答えて世界にアピールする姿勢から、BTSに続くグローバルグループであることを実感させられる。トークタイムも終盤にさしかかり、ファンや家族、スタッフなど今日まで支えてくれた人への感謝と、これからの活動への意気込み、今ここでこのステージに立てたことの喜びが各メンバーの言葉で語られ、ますます今後の飛躍に期待が高まっていくばかりだ。
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ラストパフォーマンスは『The Final Countdown(&TEAM ver.)』。ライブの最後には「今から皆さんのもとに会いにいきまーす!」のKの呼び掛けで、メンバーがトロッコに乗り、会場を周遊するというサプライズが! アリーナから3階席まで、客席の隅々にまで手を振るメンバーたちにLUNÉも歓喜。「上のほうも見えてますよー!」「デビューしたよ!」「ありがとうございます!」とテンション高く言葉を発する彼らを、LUNÉが一丸となって推している姿が印象的だった。トロッコを降り、ステージに戻った後も手を振り続け、ファンとの別れを惜しみつつ、デビュー記念ショーケースイベントは幕を閉じるーー。オーディションを経て待望のデビューを迎えた&TEAM。まだまだ走り出したばかりだが、その勢いは凄まじく、多種多彩な9人が“&”で繋がる結束力と、ポジティブなエネルギーに満ち溢れる様子を目の当たりにしたステージだった。今後、世界へと活躍の幅を広げていくであろう彼らの飛躍を応援していきたい。
Words Ayako Nagaoka / Edit Kaori Watabe