2021.07.19

自分らしく輝く人 夏木マリ Rock, Play, Love

2021年、春。多くの人が、この約1年間に起きたことを通じて、自分の人生を見直し、自分らしい生き方を模索していた時期に、GLITTERはエイジレスを永久テーマに復刊が決まり、ザ・エイジレス・レジェンドの夏木マリさんにインタビューすることがかなった。ロックで、プレイフルで、ラブにあふれる夏木さんが教えてくれる、人生を輝かせる方法とは。

夏木マリ、インタビュー、エイジレス、レオパード

トレンチコート ¥212,300〈Sportmax/マックスマーラ ジャパン〉 その他〈本人私物〉※掲載商品のSHOP LISTは本誌129ページにあります。

 

幸せというのは、発見のことだった

「ライティングがあの感じなら、このルックでいきましょうか」。夏木マリさんは、ラックにかかった候補の中から、レオパード柄のトレンチコートに触れながらほほ笑んだ。クラシックなデザインだけど、柄はアヴァンギャルド。この撮影のテーマにピッタリなものだった。

ROCK

 エイジレスな人と言えば、の問いに、多くの人が夏木さんの名前を挙げる。私たちにもその秘訣を……とお願いしたら、遠慮がちに、そんなことないですよ、とほほ笑みながら、「とにかく動くこと!」と教えてくれた。動くと、失敗しても何かしらを発見できるという。人というのは、そういった発見に感動できるから、「その発見自体が実は幸せだったのね」と言ってから、私たちをまっすぐ見つめた。夏木さんは自身の著書の中で、「幸せになるには自分を知ることが大事」と記しているから、では「知る」ためにはと聞くと、「皆さん、とにかく自分のことは考えるの。でも考えることと知ることは違うんです」。知るためには動く。動いて発見する。ロックなマインドでいられることの秘密を垣間見たように感じた。

PLAY

 歳を重ねている本人からすれば、つらいこともありますよ、と前置きしたうえで、「歳を重ねられることはすばらしいこと」と言い、夏木さんは一瞬少しだけ遠くを見た。年齢はただの記号で、生きている時間だけがすべてじゃないけれど、老舗や一流といわれるハイブランドと接するようになったこの数十年で、「誰にも真似できないような絶対的な価値」や「本物やいいものを遊ぶ」感覚は、ラグジュアリーだと思うようになった。物質ではなく空間など、“贅沢”の概念は変わっていっても、そう感じられるセンスが、最高にプレイフル!

LOVE

 自身が旗揚げしたアートシアターの「印象派」も四半世紀以上続いているけれど、人生の中で欠かせない愛すべきものになったのも、偶然だったそう。デビューしたきっかけの歌も好きだし、生が伝わる舞台やライブも大好きだけれど、動き続けた末に、「創るのが好き」と気がついた。「人って好きなことは知らないうちに予習しているもの」という格言を述べたあと、「人間の本気度って伝わるものですから」と、夏木さんはクールながらも、さらりと私たちの胸を愛で熱くしたのだった。

 

夏木マリ、インタビュー、エイジレス、ロック

 

 

PROFILE

夏木マリ

1973年、歌手デビュー。93年からコンセプチュアルアートシアター「印象派」で演劇祭に参加開始。俳優、声優としても活躍し、途上国への支援活動「One of Loveプロジェクト」の代表も務める。

 

Editor’s Note

by Megumi Yagihashi

NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』の忙しい撮影のさなかにインタビューを快諾してくださり、そのうえ夏木さんチームは、まず私たちに「復刊おめでとうございます」と声をかけてくださった。夏木さんが最高にかっこいいのは、そういうところだ。ロックでアヴァンギャルドなルックだけじゃない、それらを際立たせているのは、芯からあふれるタイムレスでクラシックな所作なのだ。

 

Photos Maciej Kucia@Avgvst / Hair TAKU for CUTTERS@VOW-VOW / Make-up Sada Ito@Donna / Styling Rena Semba / Words Megumi Yagihashi / Design(magazine) Manami Nakazawa@ma-hgra / Edit Nao Hasegawa, Megumi Yagihashi

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