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『Modern Slashers #01 MEGUMI』何を言われてもどんなハプニングがあってもそれに向かう、ある意味修行という感覚

 

『Modern Slashers Vol1. MEGUMI』 

 

About Slashers? 

Slasher (スラッシャー)とは、複数の肩書を「/(スラッシュ)」で区切ることから、一つのジャンルにとらわれないこと、また、She/He といったジェンダーや年齢の垣根が無いことも示します。 GLITTERではそんなスラッシャーな生き方を体現しているロールモデルたちをスラッシャーズと呼びます 。

第1回目は女優業にとどまらずマルチに活躍し、9月24日から配信される新しいスタイルのドラ マで初 プロデュースを手がける MEGUMI さん。 1つの肩書きにこだわらず、また『+COLLABORATE』や『Be the Change』など意欲的 に試みたりと、まさに/(スラッシュ)な生き方 についてインタビュー。

 

 

自分から湧き上がってきたものをカタチにするのはすごく尊いこと

 

————MEGUMIさんは、今のように“スラッシャー”という言葉が生まれる以前から、いわゆる芸能のお仕事以外にも着手されていましたよね。そのきっかけは何だったんですか? 

「グラビアをやっていたときに当時のマネージャーと始めた『フリマガ』というフリー ペーパーが根源ですね。当時は『週刊マガジン』とか『スピリッツ』などのお仕事で編集 者の方々と毎日のようにお会いする機会がありましたので、読み物が常に身近でした。 それで、もっと自由に何の制限もなく表現できる雑誌があったらと思って、「私たち も作れるっぽくない?」みたいな軽いノリで始めたんです。毎回カタチを変えたり、 キャスティングやカメラマンを自分たちでやって、実際に1冊の雑誌になったときの達 成感に、とても興奮したんです。そこから子供服ブランドを立ち上げたり、金沢にカフェ をオープンしたり、『+COLLABORATE』というウェブメディアを立上げました。自分で動いてま わりを巻き込んでものを作ることがとても好きで、それでしか味わえない感動の中毒なん でしょうね。芸能のお仕事は受け身なことが多いので、オファーをいただ けないと始まらない。その呪縛から解き放たれたいという思いが常につきまとってまし た。自分から湧き上がってきたものを、ゼロからどうやって人と共有してカタチにする かというのは、オファーをいただいたものとはまた違った魅力で、すごく尊く感じます。そうして能動的に動いたことから、年々スケールが大きくなっていったという感じで すね」

 

————もともとアートやカルチャーが好きだったのですか? 

「そうですね。好きというか、自分のライフスタイルの中に必ずあるものでした。まわり にミュージシャンや画家、デザイナーの人達ががたくさんいたので、常に個展や展示会に 行ったりして。でもそういうことをなかなかテレビで言う場もないですし、彼らと何かや るにしても、待っていてもチャンスはないなと思ったので、自分で企画しちゃおうって」

 

何を言われてもどんなハプニングがあってもそれに向かう、ある意味修行という感覚

 

————自分の分野外のことに足を踏み入れることって勇気がいると思うのですが、とく に世間に名が知れているだけに、不安はありませんでしたか? 

「当然ありましたよね。カフェを始めるときは、動くお金も大きかったので、飲食の経 験もなかったですしね。「なんで芸能人なのにそんなことやるの?」という声しかなかった です。家族にも反対されたし、賛成してくれたのはひとりぐらいかな? だから泣いたこと もあるし、不安神経症のようにもなりました。すごく怖かったんですけど、それでもや るっ!て言ったからには、やめたらかっこ悪いという意地しかなかった。でも実際にやっ てみたら、今までに経験したことのない達成感がありましたし、反対していた人たちも 「すごいじゃん!」って言ってくれて。その一連のプロセスを経て、世の中ってこういうも のなんだなと思って。人間って共感してもらえないと不安になるし、とくに日本人って、 誰かが新しいことに挑戦しようとするときに否定的なところありますよね。気持ちはわか らなくないけど、そういう人たちが何かやってくれるかっていったら何もやってくれない ので、その声に負けないことが大事。精神的に自立して、自分がやりたいことをリアルに 想像して、何言われてもどんなハプニングがあってもそれに向かうっていう、ある意味修行 みたいな感覚ですね」

 

————そのモチベーションをキープし続ける術はありますか? 

「経営をやってみたことで、いろんな起業家の方にお会いするチャンスをたくさんいただ いたんですよね。そういう方たちの言葉っていうのは、とても共感できるし私に力を与え てくれるんです。なので、経営者の方の著書はたくさん読みました」

 

チャラいと思われてるんだろうなって、悩んでいた時期も

 

————実際に複数の職業や肩書を持って自由に表現することを実践されていて、どうですか?

「毎回「なんでそんなことやるの?」って言われることに対してのコンプレックスがありましたね。女優1本でやるのがかっこいいという風潮の中、いろんなことに手出して、 私チャラいと思われてるんだろうなって、じつはすごく悩んでいた時期がありました。で もこの何年かで時代が変わってそういうことがメジャーになってきたので、やりやすくな りました。よりいろんなことをやりたい意欲が湧いていて、羽ばたいてる感じ!」

 

————いろんな活動をされている中で、ご自身にとってプラスになったことって? 

「たくさんありますけど、人を雇用することでものすごく社会とつながったなっていう感 じがあります。お金や勤務内容の言いにくいことを直接言われたり、急にお店やりたいと か言われてびっくりしたり(笑)。芸能界では経験できないことなので、あと、まだ長く続くであろう人生の中で、みんなと共有していちば んワクワクできる醍醐味に出会いましたね」

 

今は外側にばっかり意識がいって、自分自身への意識が薄れてる

 

 

————ご自身のYouTubeチャンネル『Be the change』のコンセプトとして「日本女性の自 己肯定感を上げたい」とおっしゃっていますが、そこに対する思いを聞かせてください。

「第一回目の緊急事態宣言中に『NewsPicks』を見ていたら、「日本人の自己肯定感は世界 で最下位」って出ていて驚いたんです。そんな衝撃を受けたところに、フィンランドの女 性大統領が就任して誰も傷つけない素晴らしいスピーチで国を束ねていたりするのを見 て、「最高じゃん!」って感動して。そんな対極のニュースから自己肯定感を上げることを 考えてみたときに、大きなことを成し遂げるよりも身近な生活の中で、ちょっとお肌がキレイになったとかニキビがとれたとか膣ケアとか、「そこだな!」と思ったんです。私は美 容が大好きなんですけど、美容って自分に意識を向けるのに覿面に直結しているし、やれ ば必ず結果が返ってくるので肯定感も上がると思って。今はとくに、SNSでみんないい ところしか見せないから、前よりも自分に刃を向けるようなことが増えたと思うんです。 外側にばっかり意識がいっちゃってて、自分自身への意識が薄れていってしまう」

 

————今後『Be The Change』で取り上げたい企画は? 

「NMN点滴とかヒト幹細胞培養液とかフェムテックとか最先端のアートメイクとか、やれ ばやるほど出てきて。何十年とエビデンスがあったのに認可がおりなかったものも、コロナ禍で次々と認可がはじめてるらしいんですよ。今後も女性にとって必要だと感じること をいろいろ紹介していく予定なので、チェックよろしくお願いします!」

 

————さらに、新たにプロデュースされた新感覚のドラマ『GOSSIP BOX』が9月から配 信されますね。

「ドラマなんですけど、1話5~10分でサクサクと観れるクライムストーリーなんです。コ メディの要素もありながらシリアスなメッセージ性もあり、お芝居で魅せる密室劇に仕上 がっていて、とくに若い人たちにSNSとの関わり方を1mmでも考えてもらえたらという作 品になっています。主演の井口くんは初主演なんですが、とても真面目に取り組ん で頂きました。笑いどころもあり、最後はちょっと「おぉっ」と胸に迫るような演出を心がけ ているので、楽しんで観てもらえたらなと思ってます」

 

————キャストも個性的ですけど、人選はどのように?

「そもそも井口くんと吉村界人くんと今回の監督が食事をしていて「こういう作品作れた らいいよね~」って盛り上がった話らしいんですよね。そういう酒の席の話ってそのまま 流れがちだけど、それがなぜか私のところに流れてきて、「え、それは今までにない面白 い作品になりそうだからちょっとホントにやろうよ」みたいな(笑)」

 

————本当のゴシップ記事かと思うような投稿をSNSで展開したPRも話題でしたが、そ ういった斬新なクリエイションのアイディアはどういうときに思いつくんですか?

「朝、歩いてるときですね。有名な起業家の方って、脳が活発に働く早朝のウォーキング を実践されている方が多くて、それを参考に。夜はもうグッタリしちゃって何も考えられ ないので」

 

————お仕事もしていてお母さん業もやって、どこにその時間とエネルギーがあるんですか?

「エネルギーが過多なんだと思います。でもやっぱり美容のおかげですよ。NMNとかヒト 幹細胞とかサウナとか。確実に元気になれます!」

 

「コラボレートだな、人生は」

 

————では、MEGUMIさんがこれから発信していきたいことは?

「『+COLLABORATE』というウェブメディアもやってるんですが、やっぱり「コラボレートだ な、人生は」って思うんですよ。人ともの作りをすることが本当に好きなので、それをや りつつ、最終的には映画をプロデュースしたいなと思っています。海外で活躍している日 本人監督とかとも出会ってきているので、彼らと一緒に作品を作って海外に 持っていきたいなっていうのが、とても強く思ってる大きな夢です」

 

YouTubeでもインタビューMovieを配信中

 

 

PROFILE

MEGUMI

岡山県倉敷市出身。2001年にデビュー。女優として2019年度ブルーリボン賞助演女優賞を受賞。さらに「カフェたもん」経 営、ウェブメディア『+COLLABORATE』運営など、クリエイターとしても多才に活動中。

 

9月24日20時スタート! YouTubeドラマ『GOSSIP BOX』

MEGUMIさんが出演・プロデュースを努めた新感覚のYouTubeドラマ『GOSSIP BOX』は、 密室に閉じ込められた4人の男女が、脱出するためにお互いの共通項を見つけるという、 謎解きとすれ違いが連続するクライムコメディ。キャストも、ドラマ初主演となるKing Gnuの井口理さん、吉村界人さん、浅川梨奈さん、そしてMEGUMIさんという気鋭のメンツが集結した意欲作で、ORICON NEWS YouTubeチャンネル・オリコン芸能News YouTube チャンネルにて、初回9月24日配信開始(第2話以降未定)。

<ストーリー>
年齢も性格も全く違う、4人の男女が閉じ込められている。 窓のない、アーティスティックだがカオスな空間に、赤い扉が不気味な存在感を放つ部屋。 残された謎のメッセージ。『あなたたちには、共通項があります。全てをさらけ出して脱出を目指しましょう。 共通項が、この部屋の鍵です。』4人の共通項を発見するための会話は、次第にプライベートな秘密を切り出していくことになるが、なかなか正解は見つからず、 部屋には恥ずかしいゴシップが飛び交うことに。果たして4人はこの部屋から脱出することができるのか? このゲームを仕掛けた犯人の目的は何なのか?

 

▶︎King Gnu井口理主演Youtubeドラマ「GOSSIP BOX/ゴシップボックス」

 

Photo Yusuke Ikuta

Words Maya Imagawa

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